...大王もさこそ待ち侘びて在(おわ)さんに...
巌谷小波 「こがね丸」
...情なき人を恨み侘びて樣を變へんと思ひ決(さだ)めつゝ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...三日堪えて、侘びしかったら、そいつは病気だ...
太宰治 「困惑の弁」
...無言のひどい侘びしさを...
太宰治 「人間失格」
...と泣きたいほど侘びしく...
太宰治 「皮膚と心」
...ひとりで侘びしく体操はじめて...
太宰治 「皮膚と心」
...それも頻りに物案じ顔に待ち侘びているのであった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...余りにも惨めな・いじけた・侘びしい感動を...
中島敦 「狼疾記」
...それが即ち「侘び」なのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...一層人間生活の中に直接実感した侘びであり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...三馬は本石町四丁目新道の家で参考書も不自由な物侘びしい中でこれを書き上げたのである...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...じりじりと待ち侘びながらも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...(もが)き疲れた腕(かいな)なりが見えて来ないかと待ち侘びるけれど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...侘びしい骨董店(こっとうてん)がある...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...……いまのいま瞼に浮かんだ父圓太郎の頬照らす吹抜亭の高座の灯のいろとは似ても似つかぬ侘びしさだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...まだしもいまの侘びしい自分の境遇のほうが増しかとおもわれたりした...
正岡容 「小説 圓朝」
...妹とふたり侘び住んでゐる浪人宝生栄之丞宅の格子戸の前へ...
正岡容 「吉原百人斬」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??