...この市じゃ夫の候補者(こうほしゃ)のほかには理想って言葉を使わないんですもの...
芥川龍之介 「文放古」
...あなた方は太刀は使わない...
芥川龍之介 「藪の中」
...また野州炭や常陸産を用いている人は伊豆や紀州辺の上等品は決して使わない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...例の如く筆を使わないうちに余情のある作物に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...今年はまだそんなものも使わないで...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...無性者の料理人は手軽をのみ心がけてなるべく材料を使わない...
中勘助 「島守」
...使わない鉄が腐るように...
夏目漱石 「こころ」
...何だって楊子(ようじ)を使わないんでしょう」「今度逢(あ)ったら注意しておきましょう」と主人がくすくす笑う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...安い壁紙などを一枚も使わないところに...
野村胡堂 「女記者の役割」
...「許」の類の仮名を使う所には決して使わない...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...さっそく消毒させます」「あんなものは使わないから...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...そんな派手な、きれいな色は使うなというから、使わない、またつかわせない...
宮本百合子 「新しい美をつくる心」
...歸ろうつと!」言いながら手を使わないでスラリと立ちあがつた...
三好十郎 「肌の匂い」
...」使わない部屋はどの部屋もざらついて...
室生犀星 「三階の家」
...贋物(にせもの)を使う位なら使わないと云っている...
森鴎外 「鶏」
...馬糧なんぞは余り馬を使わない司令部勤務をしているのに...
森鴎外 「鶏」
...若し私が帝大聖書研究会の様な事に心を使わないで...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...その枕を使わない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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