...あの使い残りの二三日をたいへんゆっくり嬉しく感じさせてくれるのだ...
海野十三 「火葬国風景」
...それから黙って帯の間から注射器と使い残りのあの薬品を差し出しました...
太宰治 「人間失格」
...懐にはまだ前夜の使い残りがすこしあった...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...化粧した使い残りの水を...
直木三十五 「南国太平記」
...使い残りの紅皿を姉にねだって口のはたを染めながら皿のふちに青く光る紅を溶(とか)して虻(あぶ)や蜻蛉(とんぼ)の絵をかいた...
中勘助 「折紙」
...使い残りの紅皿を姉にねだって口のはたを染めながら皿のふちに青く光る紅を溶(とか)して虻(あぶ)や蜻蛉(とんぼ)の絵をかいた...
中勘助 「小品四つ」
...わたしの使い残りのお金を資本(もと)にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...使い残りのレター・ぺーパーの下へ押込むように...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...石見銀山の使い残りと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...使い残りの毒や、血染めの匕首などは行李の中へ入れてしまっておくものじゃねエ」「左様でございます、親分」この無能な大番頭からは、平次は何の反応も求められません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...使い残りの水がごくわずかしか残っていなかった...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...私は昨日の使い残りの水で顔を洗った...
松本泰 「日蔭の街」
...私は外套(がいとう)のポケットから使い残りの脱脂綿を掴み出してその涙を拭いてやった...
夢野久作 「戦場」
...使い残りで悪いけど...
横光利一 「南北」
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