...学校で使い古したらしい仏蘭西(フランス)の大掛図(おおかけず)が...
有島武郎 「星座」
...時々使い古しが道路に棄ててあるのを見る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...先ず書斎の机の上に使い古した吸取紙(すいとりがみ)があって...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...短歌や俳句が使い古したものであるからというだけの単純な理由からその詩形の破棄を企て...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...硯(すずり)は使い古しの有合せのものを使い墨はこの暮に丸ビルで三円で買って来た香風墨と云うのをおろし筆は有合せの絵筆細筆で間に合せ...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...大分使い古した飛行機らしい...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...使い古した植木鋏が一挺...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...使い古した単式機関両輪船で...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...彼女の貸してくれた使い古しの短かい鉛筆は...
堀辰雄 「幼年時代」
...「よウし」親父海老蔵の使い古しの釣竿を持ってきて牛肉の佃煮の餌をつけ...
正岡容 「寄席」
...三年前に不折(ふせつ)が使い古しの絵具を貰(もら)って...
正岡子規 「病牀苦語」
...おしいことにひどく使い古してあるな...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...そうして使い古してあるではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...すでに使い古して味わい無上である...
柳宗悦 「工藝の道」
...使い古した鉄鍋で...
山本周五郎 「橋の下」
...妹田(いもだ)農場の一噸積(トンづみ)シボレーの使い古した牛乳車(トラック)で...
夢野久作 「衝突心理」
...今までちえ子さんが使い古したものばかり使いました...
夢野久作 「白椿」
...何か使い古しの細工物(さいくもの)でも金に代えたいらしい口ぶりで...
吉川英治 「江戸三国志」
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