...拾ってはみたが使いようがなくて...
犬田卯 「錦紗」
...何か重味のある兇器で使いようによっては充分こうなる...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...金の使いよう私は決して諸君の経済生活に立入るのではないが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...言葉の使いようで...
高神覚昇 「般若心経講義」
...凡兆の句は大方清新にしてしかもどことなく大きいところのある――仮りに彫刻にたとえていえば鑿(のみ)の使いようがずばずばとくったくなく大きい――というのも畢竟(ひっきょう)この写生からくる強味なのでありましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...使いようがないじゃありませんか」と云いますと...
田中貢太郎 「母の変死」
...要するに彼女は野生の獣で、これに比べると綺羅子の方は、物の言いよう、眼の使いよう、頸(くび)のひねりよう、手の挙げよう、総(す)べてが洗煉(せんれん)されていて、注意深く、神経質に、人工の極致を尽して研(みが)きをかけられた貴重品の感がありました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ほかにどうにも使いようがないので...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...手ぬぐい一筋でも箸(はし)一本でも物は使いよう次第で人を殺すこともできれば人を助けることもできるのは言うまでもないことである...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...何でも言葉の使いようから判断すると...
夏目漱石 「行人」
...しかし純粋の遊戯でもかように四隣を驚かすに足る能力を有している以上は使いようで砲撃の用には充分立つ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これは文字の使いようがかかる意味になりしまでにて...
新渡戸稲造 「自警録」
...思い切った使いようですよ」土蔵の海鼠壁(なまこかべ)を掘って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...智恵の小出しを使いようもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やがて火の使いようぐらいは覚えるだろうが...
山本周五郎 「さぶ」
...使いようによっては武器にもなりそうであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...指の細さ、櫛の使いよう、どうしても女であった...
吉川英治 「私本太平記」
...「人は使いよう……...
吉川英治 「無宿人国記」
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