...「その二は軽佻浮薄也...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...精神軽佻(けいちょう)浮薄なり...
太宰治 「風の便り」
...東京に出て唯(ただ)徒(いたず)らに軽佻浮華(けいちょうふか)な生活をするのが立身でもなし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...軽佻に見られるためにやつてゐるんだから』といふやうなところも出て来た...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...輕佻な、血性的な青年が多く前者に赴き、形式的な教育家や、道徳論者や宗教家は主として後者に赴いて居ると思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...輕佻な附和雷同的な青年や俗衆の人氣取りといふ樣な風もあらう...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...此を以て新を喜び旧を厭ふの軽佻者流...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...クリストフは幼年の残酷な軽佻(けいちょう)さで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は軽佻(けいちょう)であり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も軽佻(けいちょう)な者でも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ややもすれば人を凌辱(りょうじょく)し軽佻(けいちょう)と思われるくらいでしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...云ふことが輕佻で功利的で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...規則正しい習慣が永久に妨げられることのない退隱所(たいいんじよ)を探して彼女と輕佻な世間との間に安全な障壁を設けようといふのである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あまり重大でもない事柄について彼が早口に述べ立てるおりの軽佻(けいちょう)さと重々しさとの混じた調子によって...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...しかしその才学のある枳園の軽佻(けいちょう)を忌む心が頗(すこぶ)る牢(かた)かった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...孝霊皇帝眉寿(ビジュ)ノ祚(サイワイ)ヲ究(キワ)メズ早ク臣子ヲ棄給(ステタマ)ウ皇帝承(ウ)ケツイデ海内側望ス而シテ天資軽佻(ケイチョウ)威儀ツツシマズシテ慢惰(マンダ)凶徳スデニアラワレ神器ヲ損(ソコナ)イ辱(ハズカ)シメ宗廟ケガル太后(タイコウ)マタ教(オシ)エニ母儀ナク政治(マツリゴト)統(スベ)テ荒乱衆論ココニ起ル大革(タイカク)ノ道李儒は...
吉川英治 「三国志」
...軽佻(けいちょう)の空気はすこしも革(あらた)まらない...
吉川英治 「源頼朝」
...軽佻浮薄な日を送りましたね...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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