...しかも軽佻に振舞ひ得るものは大力量の人のあるばかりである...
芥川龍之介 「僻見」
...佻々(かるがる)しくも信ぜしこそ...
巌谷小波 「こがね丸」
...私が今日ここにお話しいたしましたデンマークとダルガスとにかんする事柄は大いに軽佻浮薄(けいちょうふはく)の経世家を警(いまし)むべきであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...何の学説とか誰の主義とか紹介者のある毎に約六ヶ月づつ之を循環崇拝する如き軽佻な態度は全く跡を絶つて静に...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...東京に出て唯(ただ)徒(いたず)らに軽佻浮華(けいちょうふか)な生活をするのが立身でもなし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...フンと言つてすました顔をして、もしくは、軽佻と人に言はれて、『軽佻も結構さ...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...他は精刻苛佻(かちょう)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...輕佻な青年や俗衆の意に投ぜんとするといふ樣な不眞面目な風格もある樣に思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...内閣は常に輕佻驕傲にして責任を顧みず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ユダヤ人仲間によくある学識と軽佻(けいちょう)さとが不思議に混和してる人物だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...姦淫(かんいん)を興味の中心とするような芸術作家の軽佻(けいちょう)さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らほど公然と軽佻(けいちょう)で怠惰なるものはなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...文壇(ぶんだん)の論陣(ろんぢん)今や輕(けい)佻亂雜(らんざつ)卑(ひ)小に流(なが)れて...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...軽佻(けいちょう)なところのない少年であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...軽佻(けいちょう)至極なことである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...正義に脆(もろ)くて軽佻だよ...
横光利一 「上海」
...しかし無情、冷酷、生意気、半可通、不作法、粗野、軽佻等の欠点は、男子においても許しがたい欠点であることを思わねばなりません...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...徒らに尖端を狙つた輕佻浮薄ばかりを全部としてゐたら...
吉川英治 「折々の記」
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