...いささかたりとも軽佻(けいちょう)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...一体に画壇が軽佻浮薄に流れていけないというようなお話を...
上村松園 「古い記憶を辿って」
...私が今日ここにお話しいたしましたデンマークとダルガスとにかんする事柄は大いに軽佻浮薄(けいちょうふはく)の経世家を警(いまし)むべきであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...東京に出て唯(ただ)徒(いたず)らに軽佻浮華(けいちょうふか)な生活をするのが立身でもなし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...他は精刻苛佻(かちょう)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...此を以て新を喜び旧を厭ふの軽佻者流...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...内閣は常に軽佻驕傲にして責任を顧みず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ジョルジュが自分の過失を批判してる精神の軽佻(けいちょう)さだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...然し君から輕佻の疑を受けた余にも...
夏目漱石 「「土」に就て」
...文壇(ぶんだん)の論陣(ろんぢん)今や輕(けい)佻亂雜(らんざつ)卑(ひ)小に流(なが)れて...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...お萬に乘り換へた民彌の輕佻さが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...云ふことが輕佻で功利的で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今思うとそんな女のやり方は軽佻(けいちょう)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右大臣が軽佻(けいちょう)な女房の手引きでしいて結婚を遂げた時にも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...軽佻(けいちょう)至極なことである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...論者はこれに対して、現在の女教師や、女学生や、女流文人や、職業婦人やに共通する半可通的な、軽佻な、生意気な、あるいは粗野な習気を挙げて、その自説を弁護しようとするかも知れませんが、私は、かえってそれこそ論者の意見を顛覆させるものだと思います...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...徒らに尖端を狙つた輕佻浮薄ばかりを全部としてゐたら...
吉川英治 「折々の記」
...軽佻(けいちょう)の空気はすこしも革(あらた)まらない...
吉川英治 「源頼朝」
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