...佶屈聱牙の説明が聞き取れなかった...
...彼女は佶屈聱牙な言葉を使うことが多い...
...佶屈聱牙な文章を読んでいると頭が痛くなる...
...佶屈聱牙な言い回しで話すのをやめてほしい...
...この小説は佶屈聱牙な文体が特徴的だ...
...佶屈牙(きっくつごうが)の漢文に傚わず...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...それから何十年か経(た)ちましてまた再び興って来た難解な佶屈な句に対してこの標語を掲げねばならんかと思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...津軽独得の佶屈とでもいふやうな他国の者にとつて特に難解の雰囲気は無い...
太宰治 「津軽」
...春琴の繊手(せんしゅ)が佶屈(きっくつ)した老梅の幹をしきりに撫(な)で廻す様子を見るや「ああ梅の樹(き)が羨(うらやま)しい」と一幇間が奇声(きせい)を発したすると今一人の幇間が春琴の前に立ち塞(ふさ)がり「わたい梅の樹だっせ」と道化(どうけ)た恰好(かっこう)をして疎影横斜(そえいおうしゃ)の態(てい)を為(な)したので一同がどっと笑い崩(くず)れた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...大いに世の佶屈(きっくつ)難句なる者と科を異にし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いつでもその無作法とその佶屈とを忍んで...
夏目漱石 「思い出す事など」
...小狩衣に悪魔(でもん)の面甲をつけた装(なり)で佶屈と森の中から出てきた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...先生の胸中には悲哀の情と佶屈(きっくつ)の思いがあるので...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...真淵が『万葉』にも善(よ)き調(しらべ)あり悪(あし)き調ありということをいたく気にして繰り返し申し候は世人が『万葉』中の佶屈(きっくつ)なる歌を取りて「これだから万葉はだめだ」などと攻撃するを恐れたるかと相(あい)見え申(もうし)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...佶屈(きっくつ)なる句は貴からず...
正岡子規 「俳諧大要」
...但し俳句に入る人繊巧より佶屈より疎大より滑稽よりおのおの道を選びて進むこと勿論なれども...
正岡子規 「俳諧大要」
...佶屈(きっくつ)に過ぎて趣味を損ずる者多し...
正岡子規 「俳諧大要」
...嵐雪は人事を写さんとして端(はし)なく佶屈牙(きっくつごうが)に陥(おちい)り...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この間に立ちて形式の簡単なる俳句はかへつて和歌よりも複雑なる意匠を現さんとして漢語を借り来り佶屈なる直訳的句法をさへ用ゐたりしも...
正岡子規 「俳人蕪村」
...語句の佶屈牙(きっくつごうが)にして調和を欠きたる...
正岡子規 「古池の句の弁」
...此(かく)の如き佶屈(きっくつ)なる調子も詠みやうにて面白くならぬにあらねどこの歌にては徒(いたずら)に不快なる調子となりたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そはとにかくに前の歌の結句といひこの歌の結句といひ思ひきりて佶屈(きっくつ)に詠まるる処を見れば作者も若返りていはゆる新派の若手と共に走りツこをもやらるる覚悟と見えて勇ましとも勇ましき事なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...佶屈(きっくつ)とした樹ぶりによく青苔(あおごけ)がつき...
山本周五郎 「日本婦道記」
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