...佶屈聱牙の説明が聞き取れなかった...
...彼女は佶屈聱牙な言葉を使うことが多い...
...佶屈聱牙な文章を読んでいると頭が痛くなる...
...佶屈聱牙な言い回しで話すのをやめてほしい...
...この小説は佶屈聱牙な文体が特徴的だ...
...津軽独得の佶屈とでもいふやうな他国の者にとつて特に難解の雰囲気は無い...
太宰治 「津軽」
...あれが、津軽人の反骨となり、剛情となり、佶屈となり、さうして悲しい孤独の宿命を形成するといふ事になつたのかも知れない...
太宰治 「津軽」
...大いに世の佶屈(きっくつ)難句なる者と科を異にし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...一つはその佶屈(きっくつ)な表現のためでもあろうが...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...さればその画風の夙(っと)に北斎に倣ふ処ありて一種佶屈(きっくつ)なる筆法を用ひしもまた怪しむに足らず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...いつでもその無作法とその佶屈とを忍んで...
夏目漱石 「思い出す事など」
...鉛筆の色薄く書かれた文字は老人らしく佶屈な...
南部修太郎 「霧の夜に」
...先生の胸中には悲哀の情と佶屈(きっくつ)の思いがあるので...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...眞淵が萬葉にも善き調あり惡き調ありといふことをいたく氣にして繰り返し申し候は世人が萬葉中の佶屈(きつくつ)なる歌を取りて「これだから萬葉はだめだ」などゝ攻撃するを恐れたるかと相見え申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...世人が万葉中の佶屈(きっくつ)なる歌を取りて「これだから万葉はだめだ」などと攻撃するを恐れたるかと相見え申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...しかしながら世人が佶屈と申す万葉の歌や...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...但し俳句に入る人繊巧より佶屈より疎大より滑稽よりおのおの道を選びて進むこと勿論なれども...
正岡子規 「俳諧大要」
...嵐雪は人事を写さんとして端(はし)なく佶屈牙(きっくつごうが)に陥り...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この間に立ちて形式の簡単なる俳句はかえって和歌よりも複雑なる意匠を現わさんとして漢語を借り来たり佶屈(きっくつ)なる直訳的句法をさえ用いたりしも...
正岡子規 「俳人蕪村」
...いたずらに佶屈の句を作り...
正岡子規 「俳人蕪村」
...いたづらに佶屈の句を作り...
正岡子規 「俳人蕪村」
...此(かく)の如き佶屈(きっくつ)なる調子も詠みやうにて面白くならぬにあらねどこの歌にては徒(いたずら)に不快なる調子となりたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そはとにかくに前の歌の結句といひこの歌の結句といひ思ひきりて佶屈(きっくつ)に詠まるる処を見れば作者も若返りていはゆる新派の若手と共に走りツこをもやらるる覚悟と見えて勇ましとも勇ましき事なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
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