...彼方(あなた)の山を佶(きっ)と睨(にら)めつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...佶屈牙(きっくつごうが)の漢文に傚わず...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...)佶和東來し、同列、十七人興慶宮に於て功徳を修し天額を賜ふ、肅宗、代宗或は景寺を増建し、或は天香を供し、又は御饌を賜ふて景風を宣揚す...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...それから何十年か経(た)ちましてまた再び興って来た難解な佶屈な句に対してこの標語を掲げねばならんかと思います...
高浜虚子 「俳句への道」
...あれが、津軽人の反骨となり、剛情となり、佶屈となり、さうして悲しい孤独の宿命を形成するといふ事になつたのかも知れない...
太宰治 「津軽」
...一つはその佶屈(きっくつ)な表現のためでもあろうが...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...鉛筆の色薄く書かれた文字は老人らしく佶屈な...
南部修太郎 「霧の夜に」
...小狩衣に悪魔(でもん)の面甲をつけた装(なり)で佶屈と森の中から出てきた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...するとお勢は佶(きっ)と振向いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...膝前一尺通りの処を佶(きっ)と視据えた...
二葉亭四迷 「平凡」
...但し俳句に入る人繊巧より佶屈より疎大より滑稽よりおのおの道を選びて進むこと勿論なれども...
正岡子規 「俳諧大要」
...いたずらに佶屈の句を作り...
正岡子規 「俳人蕪村」
...其子安常は棠辺元佶(たうへんげんきつ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...弟棠辺元佶(たうへんげんきつ)が順養子として後(のち)を襲(つ)いだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瀬田の中間(ちゆうげん)浅佶(あさきち)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...暁湖の後(のち)を襲(つ)いだのは養子元佶(げんきつ)で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...佶屈(きっくつ)とした樹ぶりによく青苔(あおごけ)がつき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...佶倔(きつくつ)たる石南樹の躰(たい)を遮(さへぎ)るあり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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