...矢の来し方(かた)を佶(きっ)ト見れば...
巌谷小波 「こがね丸」
...落ちたるものを佶(きっ)と見れば...
巌谷小波 「こがね丸」
...身構へしつつ佶(きっ)と見れば...
巌谷小波 「こがね丸」
...一つはその佶屈(きっくつ)な表現のためでもあろうが...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...いつでもその無作法とその佶屈とを忍んで...
夏目漱石 「思い出す事など」
...鉛筆の色薄く書かれた文字は老人らしく佶屈な...
南部修太郎 「霧の夜に」
...泣菫の詩に於ける特殊な佶屈の言葉と...
萩原朔太郎 「永遠の詩人」
...佶倔牙(きっくつごうが)だ...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...眞淵が萬葉にも善き調あり惡き調ありといふことをいたく氣にして繰り返し申し候は世人が萬葉中の佶屈(きつくつ)なる歌を取りて「これだから萬葉はだめだ」などゝ攻撃するを恐れたるかと相見え申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...しかしながら世人が佶屈と申す『万葉』の歌や真淵が悪き調と申す『万葉』の歌の中には生の最も好む歌も有之と存ぜられ候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...いたずらに佶屈の句を作り...
正岡子規 「俳人蕪村」
...また語句佶屈に失すれどもその趣向は殆んど俳諧の骨髄を得たる者もあり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...『虚栗』の如く佶屈ならず...
正岡子規 「古池の句の弁」
...其子安常は棠辺元佶(たうへんげんきつ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...弟棠辺元佶(たうへんげんきつ)が順養子として後(のち)を襲(つ)いだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...元佶は医師子息の下に「多紀安常...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中間浅佶(あさきち)が附いてゐる...
森鴎外 「大塩平八郎」
...同(おなじく)元佶(げんきつ)...
森鴎外 「渋江抽斎」
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