...この佳麗の少婦のみは...
大町桂月 「妙義山の五日」
...江河(こうが)潔清(けつせい)なれば女に佳麗(かれい)多しと謝肇(しやてうせつ)がいひしも理(ことはり)なりとおもひつゝ旅宿(りよしゆく)に帰(かへ)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...しかして彼をアテーナイ中の佳麗の殿堂に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...佳麗なる 155息女と來り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...狂歌の流行はここに摺物(すりもの)と称する佳麗なる板物(はんもの)並に狂歌集絵本類の板刻(はんこく)を盛んならしむるに及びて...
永井荷風 「江戸芸術論」
...佳麗なる仏国の十八世紀はゴンクウルの芸術的感覚を衝動して止(や)まざりしなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...文辞佳麗論鋒(ろんぽう)鋭利にしてしかも芸術的感情に富みたる完全なる好著なりしが...
永井荷風 「江戸芸術論」
...予想したにも過ぎた佳麗な人を見ては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愛其地之佳麗雄勝...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いかにも深窓の佳麗といったふうである...
山本周五郎 「似而非物語」
...忘れていた鴻芙蓉(こうふよう)の佳麗なすがたを思い出してしまった...
吉川英治 「三国志」
...佳麗な容姿はかくれもなく...
吉川英治 「私本太平記」
...彼に見えていたのは羅浮仙(らふせん)(梅の精)のような佳麗なひとだった...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女はまだどこかに残る佳麗(かれい)を面(おもて)にほの紅(あか)らめて...
吉川英治 「私本太平記」
...彼が佳麗(かれい)な愛人のゆう女を...
吉川英治 「新書太閤記」
...十八の茶々の君のそうした佳麗(かれい)さが...
吉川英治 「新書太閤記」
...なるほど十九の婆惜(ばしゃく)は佳麗絶世といっていいが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...豆相(ずそう)の近国でこそ、北条殿の息女といえば、どんな深窓の名花かと、見ぬすがたを、垣間見(かいまみ)にでもと、あこがれる若殿輩(わかとのばら)もあるが、佳麗な容色は、巷(ちまた)にもこぼれているような京都の公達(きんだち)などからいわせれば、(瓜(うり)の花や、豆の花では、どんなに綺麗といっても、土臭かろう)と、目にもくれる気風ではないのである...
吉川英治 「源頼朝」
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