...その人格を通じて間接に客觀に作用する結果を産む...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...用兵上に民族性が作用する事は当然軍事学上にも同じ傾向となって現われる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...その点ではズルフォナールは酒よりも強く作用する...
梅崎春生 「幻化」
...それらの物体に万有引力と反対の方向に作用する相当の力が働いていると断定して間違いないわけでしょう...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...一方の側には何の活気もみとめられない堤を見――太陽は最初は片側だけに作用するので――もう一方の側にはたった一時間で創りあげられたこの豊麗な木の葉模様を見るとき...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...むしろそれが強い実行力として作用するにちがいないからだ...
高見順 「いやな感じ」
...重力だけが作用する場合の規準的の場合を捕えて言明しているのである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...これらの試験の結果から考えると心臓の鼓動するのは塩のごとき化学的の刺戟物が心臓の神経に作用するためで...
寺田寅彦 「話の種」
...静止している主観(それは完全に死んだ主観のことになるだろう)に物が作用するということではない...
戸坂潤 「科学論」
...見えざる力の波紋が次から次へと二方向的に作用するのを見る...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...黒く塩辛いものは腎臓に作用する...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...想像に作用する習慣だけなのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この直ちに作用する方式は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...諸物体の偶有性つまり諸性質によって作用するという者もいる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...これがどの程度に作用するかを十分に証明している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...主観とは作用するもの...
三木清 「哲学入門」
...気分の中心として作用する...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先の本ではレオンの流派の影響がどんなに複雑に作用するかということについて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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