...一足毎に波紋を作る人間の足が動いてゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...大建築を作る人があったかも知れない...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...五十年間毎日のように俳句を作る人と俳句を選む私とが協力して今日に来ているように思う...
高浜虚子 「俳句への道」
...水の少いその山畑を作る人の掘ったものであろう...
田中貢太郎 「忘恩」
...後日懇意な医学博士で漢詩を作る人の還暦の祝に贈ろうとして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...伯母さん親子が作る人形を売るのも...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...これは歴史を作る人の主義より云へば...
内藤湖南 「支那目録學」
...岡本の伯父位になる人で東京に發句を作る人がある...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...即ち単なる自己広告のために作る人が多さうに思はれるのである...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...一般に「自由詩を作る人」...
萩原朔太郎 「青猫」
...これは私の勝手気儘な臆測であるが順序立てて考へるとこんな風にもなるかといふ事を歌を作る人の御参考までに記したに過ぎない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それを作る人間に作用し...
三木清 「歴史哲學」
...我々の間には詩を作る人は沢山いるのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうしてそれはおそらく作る人たちの暮しの質実さ素朴さに...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...従って作る人もなくなってゆくのは是非もないことであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...近頃は作る人も求める人も急に減って...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...町を作る人焼けてはならぬものはもちろんほかには多いが...
柳田国男 「雪国の春」
...先生は丹念にカードを作る人であったから...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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