...――たとへば「詩人とミユウズ」などを作り出すやうになつたのであります...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...渾沌の中から整然たる秩序と巧妙な系統を作り出すだけの能力をもった自然が...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...尤もこういう痼癖がしばしば大きな詩や哲学を作り出すのであるが...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...もっと野生のままの原野に自然が作り出す収穫の価値は誰が計るのだろうか?英国乾草の収穫は克明に量られ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「物を作り出すことの喜び」を解する人には現代でもいくらか想像ができそうである...
寺田寅彦 「糸車」
...動的な画像の単調無味なる堆積(たいせき)によってかえって観客のあくびを促すような静的なものを作り出すことも可能である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...かういふ風にして翻訳を作り出す所を私は有限責任翻訳製造株式会社といふ...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...畢竟(ひつけう)それもまた名人上手とかいふ風な古來の形式(しき)主義(ぎ)が當然(ぜん)作り出す型(かた)に捉(とら)はれた觀念(くわんねん)と見られぬ事もない...
南部修太郎 「下手の横好き」
...僕は彼等のなかで絶えず喚きのきつかけを作り出す男の子と女の子の声を覚えてしまつた...
原民喜 「火の子供」
...誰が作り出すともなく...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「ある感情の展開に必要なアトモスフェア」を作り出すためになのだ...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...今日の人々の作り出す新句新歌のうえにもやはり旧慣に捉われひんぴんとしてこの墨守せられた誤りの字面が使われていて...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...より多くの貧民を作り出すということである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...なぜなら我々の活動そのものが我々の活動を惹き起す環境を作り出すことを助けるのであるから...
三木清 「哲学入門」
...これを作り出す生活を尊重して生かしてやりたいという気がすぐ起る...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...同じ小笠(おがさ)郡の平田村で作り出す麦藁細工(むぎわらざいく)の玩具に...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一体的な団体の意思と秩序を作り出すことであるが...
矢部貞治 「政治学入門」
...将来に重大な結果を作り出すのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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