...思えば余計な若気の過失(あやまち)...
泉鏡花 「歌行燈」
...玉屋のやつは余計なおせっかいをしやがったため...
海野十三 「蠅男」
...決して余計な報酬を得ようとはしなかった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...全く余計な好奇心と云ふものだよ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...その当時にこそ余計な御世話に見えるが...
夏目漱石 「それから」
...ためと早く云えば二返も三返も余計な手数(てすう)はしなくてもすむし...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...余計な処(ところ)へ出しゃばる...
野村胡堂 「古銭の謎」
...余計なことは言わない方がいいぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――余計なことを聴かせてしまったな」平次もさすがに困ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雪子や何も余計な事を考へては成りませぬよ...
樋口一葉 「うつせみ」
...「それより余計なくたって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...途方もない悲しみに満ちてゐるといふものだらうがな……」と私もつい余計な口を利いてしまつた...
牧野信一 「病状」
...1)罪悪の一般的結果は窮乏であり、そしてこの結果が一行為が罪悪と呼ばれる正確な理由なのであるから、ここでは窮乏という言葉だけで十分であり、両者を用いるのは、余計なことだ、と思われるかもしれない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...余計なことばっかり考えたり迷ったりして...
三好十郎 「樹氷」
...自分一人が手数を省くために亭主や小供やお負けに自分の胃腸までがどれほど余計な手数をかけるか更に頓着ない...
村井弦斎 「食道楽」
...だがここでは余計な思案はいらない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...無慈悲な生存のための闘争においては無駄なもので余計な負担である...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...世界の丸いことがわからないと洋行出来ないナンテ意気地の無い女は一匹も居ないんだよ」あっしは余計な恥を掻いたんで赤くなっちゃいましたよ...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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