...余裕をもって満たされたる人は...
伊藤左千夫 「春の潮」
...余裕をもって善事に奉仕すべきであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...この挙動が何か心の余裕をもっているように見えて...
徳田秋声 「仮装人物」
...いくらかの余裕をもって走ることができるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...私(わたくし)はまだ静かに坐(すわ)る余裕をもっていた...
夏目漱石 「こころ」
...その私がそこのお嬢(じょう)さんをどうして好(す)く余裕をもっているか...
夏目漱石 「こころ」
...いくらでも時間に余裕をもっているように見えました...
夏目漱石 「こころ」
...とうてい暖かい家庭を物質的に形づくるほどの余裕をもっていないから...
夏目漱石 「手紙」
...彼は反対に余裕をもってつづけた...
本庄陸男 「石狩川」
...親が金の余裕をもってその子が幸福になるように考えてやらない限り...
宮本百合子 「従妹への手紙」
...なおほかのことを考えるだけの余裕をもっていたとは!(b)かれは死に面してすらもなおその心を失わざりき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かなり余裕をもって追って来たつもりの彼は...
吉川英治 「江戸三国志」
...こういう余裕をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな場合にも肚の底に人を喰った観察をなすほどな余裕をもっていることだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...私はまだその残り惜しさをしみじみ感ずるほどな余裕をもっていません...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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