...火災後の余燼がまだ残っている...
...彼女がその事件の余燼を引きずっている...
...前日の余燼がまだ残っているようだ...
...余燼の中から現場で使用された物が発見された...
...余燼を探って原因を解明しよう...
...其処此処の熱灰の中からは折々余燼がチラ/\と焔を上げて...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...心の隅(すみ)の何処(どこ)かに尚(ま)だ残ってる政治的野心の余燼(よじん)等の不平やら未練やら慚愧やら悔恨やら疑惑やらが三方四方から押寄せて来て...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...明るい余燼の火を浴びているのが見えたのだが...
海野十三 「深夜の市長」
...噴き崩れた余燼(よじん)のかさなりに髪をかきむしったまま硬直(こうちょく)した呪いが燻(くすぶ)る濃縮(のうしゅく)され爆発した時間のあと灼熱(しゃくねつ)の憎悪だけがばくばくと拡がって...
峠三吉 「原爆詩集」
...その余燼(よじん)を掻き廻して見たいような気がしていた...
徳田秋声 「黴」
...要するに余燼(よじん)に過ぎません...
中里介山 「大菩薩峠」
...最早生命の余燼(ほとぼり)も残ってはいません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ余燼のほとぼりでむっと顔が熱かった...
横光利一 「旅愁」
...まだ余燼(よじん)のもうもうたる市街へ騎馬で出て行った...
吉川英治 「大岡越前」
...ここはまだ濛々(もうもう)と余燼(よじん)のけむりに満ちている...
吉川英治 「三国志」
...悽愴な余燼(よじん)のなかに...
吉川英治 「三国志」
...その余燼(よじん)の内から...
吉川英治 「三国志」
...余燼(よじん)はもうもうと...
吉川英治 「私本太平記」
...瓦礫(がれき)の余燼(よじん)も...
吉川英治 「私本太平記」
...カッカと余燼(よじん)の火の色がはっている焼け跡にお尻(しり)をあぶって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...余燼(よじん)も力なく...
吉川英治 「新書太閤記」
...余燼(よじん)は消されつくしても...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...二年なり三年なり余燼(ほとぼり)のさめた頃に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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