...火災後の余燼がまだ残っている...
...彼女がその事件の余燼を引きずっている...
...前日の余燼がまだ残っているようだ...
...余燼の中から現場で使用された物が発見された...
...余燼を探って原因を解明しよう...
...ふるさとを焼野のはらとかへり見て末もけぶりの波路をぞゆく三 最後鳳闕の礎空しく残りて、西八条の余燼、未暖なる寿永二年七月二十六日、我木曾冠者義仲は、白馬金鞍、揚々として、彼が多年、夢寐の間に望みたる洛陽に入れり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...心の隅(すみ)の何処(どこ)かに尚(ま)だ残ってる政治的野心の余燼(よじん)等の不平やら未練やら慚愧やら悔恨やら疑惑やらが三方四方から押寄せて来て...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...明るい余燼の火を浴びているのが見えたのだが...
海野十三 「深夜の市長」
...自分たちの右手の高きには前穂高の巓(いただき)がなおさっきの夕焼の余燼で灼(かが)やいて...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...大きな焚火が燃え尽きて明るい余燼となっていて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...余燼(よじん)ばくはつして...
太宰治 「もの思う葦」
...その余燼(よじん)を掻き廻して見たいような気がしていた...
徳田秋声 「黴」
...まだ余燼(よじん)が盛んに燃えている早朝のことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...呂布(りょふ)一洛陽の余燼(よじん)も...
吉川英治 「三国志」
...ここはまだ濛々(もうもう)と余燼(よじん)のけむりに満ちている...
吉川英治 「三国志」
...その余燼(よじん)の内から...
吉川英治 「三国志」
...しかし余燼のいぶる朝空に...
吉川英治 「三国志」
...夢ただそれしか思わせない余燼(よじん)のけむりを描いていた...
吉川英治 「私本太平記」
...余燼(よじん)も力なく...
吉川英治 「新書太閤記」
...余燼(よじん)の拾得(しゅうとく)を争おうや――という襟度(きんど)があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...遊女町の余燼(よじん)をながめて...
吉川英治 「親鸞」
...坩堝(るつぼ)を砕いたような余燼(よじん)の焔は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なお胸の余燼(よじん)を...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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