...汗や涙で顔に余沫がついた...
...彼女のセリフには余沫がなかった...
...暑くてビールを飲んだら、余沫がスタコラサッタ...
...握手して相手の手に余沫をつけないように気を付けよう...
...彼女と別れた後、まだ彼女への余沫が残っているようだ...
...雪を欺(あざむ)く豊頬(ほうきょう)に熱湯の余沫(よまつ)飛び散りて口惜(くちお)しくも一点火傷(やけど)の痕(あと)を留(とど)めぬ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...お詑びでもある(私のワヤの余沫が同君へまで飛んだのである)...
種田山頭火 「其中日記」
...以て其余沫の西郷内相の面上に瀝げるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その余沫が頻に飛んで来るのを覚えると同時に...
豊島与志雄 「公孫樹」
...哲学者が称号の余沫(よまつ)とでも呼びそうなものを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...雪解の雫(しずく)は両側に並んだ同じような二階家(や)の軒からその下を通行する人の襟頸(えりくび)へ余沫(しぶき)を飛(とば)している...
永井荷風 「雪解」
...その微笑の余沫(とばしり)を冷やかに壮士の面(かお)に投げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...余沫(よまつ)をうけて書かでもがなの人のことや秘事までが出されたりして...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...そこから流れ出した余沫が...
久生十蘭 「魔都」
...そのいみじき灌奠(ラバシヨン)の余沫(よまつ)は枝より...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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