...太平の余沢に謳歌せむには...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...その余沢は不加入会社にまで及んでいることがわかる...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...一は未だ広く余沢を及ぼさぬと云うに過ぎぬ...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...これみな国君(こくくん)盛徳(せいとく)の余沢(よたく)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...すなわちその父祖の余沢あるがゆえなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...余沢を明治の今日に享(う)くる百姓らは...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...それはとりも直さず氏の訳そのものの社会的余沢(?)であると云う他あるまい...
戸坂潤 「読書法」
...「現にその余沢も感じている...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...然ルニ皇制ノ余沢僻隅ニ澆浩シ維新以降漸次ソノ繁昌ヲ得タリ...
永井荷風 「上野」
...是亦戦争の余沢である...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...それは参覲交代(さんきんこうたい)の大名の行列から来る余沢(よたく)の潤いであるとのことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおのその余沢(よたく)に恐悦している...
中里介山 「大菩薩峠」
...前人のすでに功を成したその余沢にありつこうなどの依頼心はないにきまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...敗戦のあとの庶民には何の余沢もない...
林芙美子 「愛する人達」
...すべては是れ平和来の余沢と申さなければならない...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...柏軒は一面多紀氏累世の余沢を被り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これも泰平の余沢(よたく)といえる現象なのか...
吉川英治 「私本太平記」
...全盛の余沢に驕(おご)り...
吉川英治 「源頼朝」
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