...「余所目」は熟語ではありません...
...余所目(よそめ)にはまるで寝返(ねがえり)をするようであった...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...怒るなよ……実際余所目(よそめ)には...
泉鏡花 「浮舟」
...余所目にも左程苦痛がある樣には見えなかつた...
伊藤左千夫 「竹の里人 一」
...三十二年という三年間位はそれほど衰弱が増したように余所目(よそめ)には見えなかった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...もっともこれは余所目である...
高浜虚子 「子規居士と余」
...余所目(よそめ)には却(かえ)って可笑(おか)しみを誘った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それとなく心づもりをしている様子が余所目(よそめ)にも看(み)て取れるのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...労働が余所目(よそめ)に美しく見られる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まことに余所目(よそめ)立派なものであろう...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...余所目(よそめ)にも見られる...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...余所目(よそめ)には冷淡に見てゐるかと思はれる様子であつたが...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...ステパンと云ふ男は余所目(よそめ)には普通の立派な青年近衛士官で...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...一枚二枚は余所目(よそめ)を振らず一心に筆を運ぶが...
二葉亭四迷 「平凡」
...此奴(こいつ)が余所目(よそめ)には楽なようで...
二葉亭四迷 「平凡」
...わざと余所目(よそめ)をしながら何かの葉っ葉をちぎりちぎり近づいて来た...
室生犀星 「後の日の童子」
...余所目(よそめ)には平穏事なきが如くに見えてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...余所目(よそめ)には痩せて血色の悪い秀麿が...
森鴎外 「かのように」
...この時までは余所目(よそめ)に見るより清白なりき...
森鴎外 「舞姫」
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