...彼の失態に対する余憤がまだ残っている...
...余憤を晴らすためにジョギングに行った...
...彼女は退職後に余憤を晴らすために海外旅行に出かけた...
...余憤が収まらず、嫌な気分を引きずっている...
...相手の反省の様子を見て、余憤を抱えたままではいられなくなった...
...僕はまだ余憤(よふん)を感じたまま...
芥川龍之介 「死後」
...十月二十五日発奉天赴(ほうてんにおもむく)長春汽車中作万里平原南満洲(ばんりのへいげんみなみまんしゅう)風光潤遠一天秋(ふうこうじゅんえんいってんのあき)当年戦跡留余憤(とうねんのせんせきよふんをとどむ)更使行人牽暗愁(こうしこうじんあんしゅうをひく)「日露の親和がこの汽車中にはじまり...
谷譲次 「踊る地平線」
...胸にぶすぶす燻(くすぶ)っているような余憤があったが...
徳田秋声 「黴」
...その余憤を彼は、知らず識らず隆吉の方へ持っていった...
豊島与志雄 「反抗」
...公方様の悪口なんぞを言やがって」一人は余憤勃々(よふんぼつぼつ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...この坂の名は袖切坂というのだから」そういう言葉さえ余憤を含んでいるのが妙です...
中里介山 「大菩薩峠」
...猿におどかされなすったのだ」「ほんに憎い畜生よ」米友の余憤は容易に去らないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...大名の行列を見て戦わざるに逃げた余憤がこんなところへ来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角さんの余憤が止まらないのも無理はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その余憤の洩らされた歌で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼は何の余憤もなく...
牧野信一 「好色夢」
...余憤を私にのみ向けたのであらうと私は推察した...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...偽悪者流の自分の余憤とを戦はせるのだが...
牧野信一 「剥製」
...なお去らぬ余憤に舌打ちを鳴らしています...
吉川英治 「江戸三国志」
...利家はなお余憤(よふん)のさめぬような語気で云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...ついその余憤が出たのだろう...
吉川英治 「親鸞」
...戦国の残存者の余憤(よふん)であった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...東儀与力はまだ余憤(よふん)がしずまらないで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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