...さっきから書見に余念がない...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...あいかわらず網をつくろうのに余念がない...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...世間話に余念がないらしかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...また雨に戯れるに余念がないのです...
薄田淳介 「若葉の雨」
...風雨の事は忘れ去ったものの如く談笑に余念がない...
高浜虚子 「丸の内」
...お父さんは相変らず仏教の勉強に余念がない...
戸坂潤 「獄中通信」
...余念がないという...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれよこれよと繕いに余念がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...初は地声の少し大きい位の処から、段々に甲高(かんだか)に競上(せりあ)げて行って、糸のように細くなって、何かを突脱けて、遠い遠い何処かへ消えて行きそうになって、又段々競下(せりさが)って来て、果はパッと拡げたような太い声になって、余念がない...
二葉亭四迷 「平凡」
...創作の構想に余念がないのだらうと思つて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...この酷暑にも負けず元気で御研究に余念がないと承りまして心から嬉しく存じます...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...ボロ手風琴を持ち出してサチユーロスの登場歌の節づけに余念がない...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...彼は余念がない...
吉川英治 「剣難女難」
...敵状偵察に余念がない...
吉川英治 「三国志」
...なにやら密議に余念がない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...朝の家事に余念がない...
吉川英治 「親鸞」
...やがて阿波へ入り込む日の密議やうち合せに余念がない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何か書き物に余念がない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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