...さっきから書見に余念がない...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...甲羅を干すのに余念がないしするから...
薄田泣菫 「独楽園」
...世間話に余念がないらしかつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...また雨に戯れるに余念がないのです...
薄田淳介 「若葉の雨」
...風雨の事は忘れ去ったものの如く談笑に余念がない...
高浜虚子 「丸の内」
...余念がないという...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれよこれよと繕いに余念がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...奔馬の跳躍に余念がない!九月××日「デイヴィッド・バルフォア」漸く仕上...
中島敦 「光と風と夢」
...洗濯に余念がない...
火野葦平 「花と龍」
...初は地声の少し大きい位の処から、段々に甲高(かんだか)に競上(せりあ)げて行って、糸のように細くなって、何かを突脱けて、遠い遠い何処かへ消えて行きそうになって、又段々競下(せりさが)って来て、果はパッと拡げたような太い声になって、余念がない...
二葉亭四迷 「平凡」
...彼も「酒の酔い」を醒(さま)そうとして体操に余念がないのだ...
牧野信一 「鬼涙村」
...創作の構想に余念がないのだらうと思つて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...不断に巨大な都市の建設に余念がない...
牧野信一 「花束一つ」
...今日あたりはシヤツ一枚で編輯に余念がない...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...敵状偵察に余念がない...
吉川英治 「三国志」
...なにやら密議に余念がない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...朝の家事に余念がない...
吉川英治 「親鸞」
...やがて阿波へ入り込む日の密議やうち合せに余念がない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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