...この世がこんなに恐ろしい苦悩と恐怖とを容れる余地があるとは考えられなかった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...何の蚊のと申すのは未だ贅沢をいう余地があるからです...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...まだ余地がある位であった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...これらの観念の幅をきかす余地がある...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...これはある程度まで近代的に翻訳する余地があるかと思われる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...もはや疑う余地があるまい*...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...尤も三笠書房のはもう一段手を入れるとズッと達意なものとなる余地があるとは思うが...
戸坂潤 「読書法」
...それはなお存在論的とも認識論的とも考えられる余地があるわけである(この混雑は恐らく概念が一切のものを自らの内に含み得る能力...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...それ位の水蒸気ではまだ多分に水蒸気を含む余地があるので...
中谷宇吉郎 「雪」
...広い意味での宗教というものが登場してくる余地がある...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...任意の他の観念に取って代わる余地がある...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...容易に証明の余地があるだろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...〔訳註〕第五版にはここに『(しかしながらこれには若干疑問の余地があるが)』の句がある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...我々にもいくらか弁解の余地があるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)いや我々自身のためにも余地がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...唯その間に一片同情の涙を灌(そそ)ぐ余地があるかないかの違いである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...どこにそんな将士を容(い)れる余地があるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...御助命の余地があるくらいなら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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