...彼は試合終了後も余勢を駆って走り続けた...
...余勢を駆って勉強に取り組む...
...仕事の合間に余勢を利用して運動する...
...余勢をかって突破する...
...余勢を駆使して新しいチャレンジに挑戦する...
...余勢をかって花田中尉の脚を傷つけたのだ...
梅崎春生 「日の果て」
...余勢をもってすすんで敵の本拠を衝くことになった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その余勢でもつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...強(し)いて空虚を充たそうとする自覚的努力の余勢がかえって空虚その物を引展(ひきの)ばすようにも思われた...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...眼を転じて海外を眺れば、鄭芝竜(ていしりょう)(正保二年)は、我邦(くに)に向って、明(みん)の援兵を請いつつあるに際し、英国においては鉄漢クロンウエル虎視竜蟠(こしりょうばん)し、大いに海軍を拡張し、海王の覇権(はけん)をば、和蘭(オランダ)の手より※(もど)してこれを奪い、余勢の及ぶ所、西班牙(スペイン)の領地たる西印度(インド)のジャメイカを取り、元禄の末宝永の始めにおいては、東洋に向って漸(ようや)く立脚の地を占め、一千七百〇八年(宝永五年)においては、東(ひがし)印度(インド)商会の設立を見るに及び、駸々乎(しんしんこ)として支那辺海に迫るの勢を養えり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その余勢の及ぶ所...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...坂道の余勢をもって...
豊島与志雄 「狐火」
...その余勢でぴしゃりと閉めた...
豊島与志雄 「白日夢」
...友人共の手前、また酒の余勢で、むりにああしていたようなものの、実はお清に対してそれほどでもなかったんだろう...
豊島与志雄 「反抗」
...余勢が横なぐりに...
夏目漱石 「二百十日」
...未だ昂奮の余勢が残つてもう少しの間は眠れさうもないから君は先に寝給へよ...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...その口論の余勢と余憤とで...
牧野信一 「父を売る子」
...彼はその余勢をもって絵事を試みしかども大成するに至らざりき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...天明の余勢は寛政...
正岡子規 「俳人蕪村」
...力(つと)めて尻をすぼめる余勢に...
南方熊楠 「十二支考」
...あるいはかのゾラにルゴン・マカアルの血統を追尋させた自然科学の余勢でもあろうか...
森鴎外 「なかじきり」
...掃蕩(そうとう)の余勢を駆ッて...
吉川英治 「私本太平記」
...しかしこれらはすべて「余勢」であって...
和辻哲郎 「鎖国」
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