...彼は試合終了後も余勢を駆って走り続けた...
...余勢を駆って勉強に取り組む...
...仕事の合間に余勢を利用して運動する...
...余勢をかって突破する...
...余勢を駆使して新しいチャレンジに挑戦する...
...余勢をもってすすんで敵の本拠を衝くことになった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...強(し)いて空虚を充たそうとする自覚的努力の余勢がかえって空虚その物を引展(ひきの)ばすようにも思われた...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...その余勢の及ぶ所...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...明治の浮世絵は実に北斎国芳国貞らが制作の余勢に外(ほか)ならざる也(なり)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ふざけたまねをするない」振舞酒(ふるまいざけ)の余勢で巻舌(まきじた)をつかってみましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...未だ昂奮の余勢が残つてもう少しの間は眠れさうもないから君は先に寝給へよ...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...余勢を喰って、私はあざみの花の中にもんどりを打った...
牧野信一 「ゼーロン」
...その口論の余勢と余憤とで...
牧野信一 「父を売る子」
...天明の余勢は寛政...
正岡子規 「俳人蕪村」
...彼はその余勢を以て絵事(かいじ)を試みしかども大成するに至らざりき...
正岡子規 「俳人蕪村」
...余勢なほいまだ衰へざる永正(えいしょう)...
正岡子規 「古池の句の弁」
...駆けおりた余勢で...
山本周五郎 「風流太平記」
...我れを斜めに吹きて余勢...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...それの余勢で、前線の一角では、毎日のように逃亡兵が出ていたので、六波羅から関東勢のうけた衝撃は、一にも二にも、「裏切り者の結城めが!」であった...
吉川英治 「私本太平記」
...羽柴、明智、稲葉の父子(おやこ)は、徹底主義な信長の令に、余勢を駆って、加賀へまで攻め進んだが、「いや、程よくしておけ」と、信長は急に、或る限度で進攻を止めてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝利の余勢で平定したといってよい...
吉川英治 「新書太閤記」
...「それっ、追い討ちにかかれ」「焼き立てろ、火攻めに移れ」良兼の部下は、余勢を駆って、さらに、豊田郷の深くに進攻し、放火、掠奪、凌辱(りょうじょく)など、悪鬼の跳躍をほしいままにして、その日の夜半頃、筑波へひきあげた...
吉川英治 「平の将門」
...余勢に踏み外(はず)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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