...昔(むかし)は有り余った財産も今はなけなしになっているのです...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...お立ちになって髪が二尺も余ったというからには...
上村松園 「髷」
...余ったのを短刀の先に塗りつけて...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...思い余ったような素振りをいろいろしてみせたが...
太宰治 「パンドラの匣」
...余ったら旅費のたしにするさ...
林不忘 「安重根」
...しかるに養生の効あって負傷も追い追い快方に赴(おもむ)いた頃一日病室に佐助がただ一人侍坐していると佐助お前はこの顔を見たであろうのと突如(とつじょ)春琴が思い余ったように尋ねたいえいえ見てはならぬと仰っしゃってでござりますものを何でお言葉に違(たが)いましょうぞと答えるともう近いうちに傷が癒(い)えたら繃帯を除けねばならぬしお医者様も来ぬようになる...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...今夜は余程思い余ったことがあるらしく...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...それら無数の仕事やそれから祭式や祈祷などをしてなお余った時間を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余ったパンを孤児の食糧にあてた...
永井隆 「この子を残して」
...おやじは西洋音楽なんかわからないからね」「それじゃ余った方を送ってやればいいのに」「実は君の所へ送ろうと思ったんだが……」「いいえ...
夏目漱石 「野分」
...思案に余った揚句...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...思案に余った左衛門の長次...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...三思案に余ったお国は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おれはただ有り余った上のお剰(あま)りを頂戴しただけのことだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今度は余った紙数で...
三好十郎 「恐怖の季節」
...当時の人は身の丈二十ポーム〔一ポームは手の平の幅〕に余ったらしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...せめて碁将棋でも覚えておけばよかった」良左衛門は思い余ったという風にしばしばそう呟いた...
山本周五郎 「初蕾」
...それまで門前を拝借してお待ちいたしておる」門番では手に余った...
吉川英治 「柳生月影抄」
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