...徐(おもむろ)に肉(しし)の余った顎(おとがい)を動かして...
芥川龍之介 「邪宗門」
...よほど目に余ったことが...
海野十三 「火星兵団」
...あり余ったのを何気なく返しに行ったという風に...
豊島与志雄 「好意」
...仕末に余った憂欝な気がしてきました...
豊島与志雄 「香奠」
...余った汚水は極めて安価にあるいは無償で農村に配布すべきでしょう...
豊島与志雄 「秦の出発」
...それら無数の仕事やそれから祭式や祈祷などをしてなお余った時間を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余ったパンを孤児の食糧にあてた...
永井隆 「この子を残して」
...この余った力と機会とを利用して...
中里介山 「大菩薩峠」
...思案に余ったことがあるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからハタと思案に余った念頭を暗示するものがあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...余った一脚の椅子(いす)へ腰を下(お)ろすべく余儀なくされたお延は...
夏目漱石 「明暗」
...思案に余った揚句...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...落魄(おちぶ)れた能役者でなきゃアまず思案に余ったお店者(たなもの)だ」「…………」縁側に寝そべって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...当時の人は身の丈二十ポーム〔一ポームは手の平の幅〕に余ったらしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...持っていった砂金の半分以下でも余ったであろう...
山本周五郎 「さぶ」
...せめて碁将棋でも覚えておけばよかった」良左衛門は思い余ったという風にしばしばそう呟いた...
山本周五郎 「初蕾」
...よくよく思い余った末か」わけて...
吉川英治 「私本太平記」
...余った金は意見に添えて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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