...漣(さざなみ)や滋賀県に佗年月(わびとしつき)を過すうち...
泉鏡花 「活人形」
...息子の家に使つた下女に孕ませて出來た子とその母と共に佗び住まひをさせられてゐるもの...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...都が近いとは云うものゝ至って佗(わ)びしい場所であるから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...これが五六日も続く佗(わ)びしさを考えていたのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...豊橋のような小都会で一生を燻(くすぶ)って暮すのは余りにも佗びしい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼は云い知れぬ佗しい心地になって...
豊島与志雄 「反抗」
...殊に佗びしく悲しい...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...下町のかなたこなたに佗住(わびずま)いして...
永井荷風 「自選 荷風百句」
...草双紙(くさぞうし)に見るような何という果敢(はかな)い佗住居(わびずまい)の情調...
永井荷風 「妾宅」
...生れた町から三里の山奥に一人佗(わ)びしく暮らしている...
夏目漱石 「野分」
...たか子は齒ぎしりするやうな佗しさだつた...
林芙美子 「或る女」
...佗しい朝の食事の後では忽ち猛烈な空腹感が襲ひかかつて来る...
原民喜 「飢ゑ」
...そこへ涼しい風が吹き込だ真夏の田舎の佗住ひの光景であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その佗びしい道すじの事を浮かべていると...
堀辰雄 「姨捨」
...同時にそれらの景色も亦そのとき遠い佗びしい山の手から歴々と万花鏡のごとく哀しく美しくわが目前に泛んで来ずにはゐなかつたのである...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...何の酬ゆるところもなく離れて行かなければならぬのが濟まなく佗しい...
水野仙子 「響」
...私は佗しい行燈(あんどん)のしたで...
室生犀星 「幼年時代」
...この古堂の佗び住居では...
吉川英治 「新書太閤記」
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