...彼女は何食わぬ顔で嘘をつくのが得意だ...
...あの人は何食わぬ顔でできるフリをするのがうまい...
...事件の犯人が何食わぬ顔で街を歩いていると目撃された...
...大役を与えられても何食わぬ顔で臨む姿はさすがだ...
...不祥事が明るみに出たにもかかわらず、彼は何食わぬ顔で仕事に励んでいる...
...何食わぬ顔をして翌日清涼殿の御歌合せの御会へのぞみました...
上村松園 「謡曲と画題」
...そして何食わぬ顔をして原隊に戻れば...
梅崎春生 「日の果て」
...何食わぬ顔で元通り郵便受けに投げ入れ...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...知りながら態と何食わぬ顔をして...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何食わぬ顔をして立っていることも出来るのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...何食わぬ顔をして人殺しのあったことを警察へ届け出たということだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...と、そんなことをぬかすので、おれも、ははあ、これは何かあるな、と感づき、何食わぬ顔して、それに同意し、今朝、旅行に出たふりしてまた引返し、家の中庭の隅にしゃがんで看視していたのだ...
太宰治 「女の決闘」
...表面は何食わぬ顔をして万籟(ばんらい)声なき最中なるに...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...帯のあいだからとりだした紙包みの白い粉を、ザラザラとながしこむと、何食わぬ顔で、しゃもじをもってしずかにかきまわしています...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...何食わぬ顔でたわいもない冗談ばかり云い合って居た...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...それから、日本の極北パラムシロ島近海へ往って、何食わぬ顔で、日本の漁船から、紅鮭(べにざけ)をうんと買込んで、ラッコやオットセイといっしょに、冷凍室に詰込んでしまった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...何食わぬ顔をしてすまして居たのです」「誰だ...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...第一歩で失敗したら何食わぬ顔をして第二歩を待つのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...今抜いたばかりの錨を何食わぬ顔をして投げた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...こうしてバーニ医師は邸宅に何食わぬ顔で戻り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...何食わぬ顔で賭けやす...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ここにモンテーニュは何食わぬ顔で以上のように書いているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして、何食わぬ顔して、永代橋の下を漕(こ)ぎ戻ってくると、『山岡屋、山岡屋』欄干の上から呼ぶ者がある...
吉川英治 「魚紋」
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