...何遍となく同じ詞を...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...その頃は『八犬伝』のドコかが三冊や四冊は欠かさず座右にあったのだから会心の個処は何遍読んだか解らない...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...それから手で眼を何遍もこすり...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...………今迄かて何遍も云うたやないの」「やっぱり婆やさんの云やはるように啓坊と一緒にすることやわな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何遍でも念押すのんですけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...何遍私はそこを歩いたか知れなかつた...
田山録弥 「あさぢ沼」
...何遍も何遍もしつこく聞いて見たけれども...
田山録弥 「草道」
...ほんたうに何遍死なうと思つたか知れない……...
田山花袋 「道綱の母」
...私はこの珍しい言葉を覚えるために何遍も口の中で...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...何遍となく顔を見にゆく...
中勘助 「母の死」
...実は逢(あ)った事は何遍もあります」「だから...
夏目漱石 「虞美人草」
...その代り僕は饂飩(うどん)を何遍も喰ってるじゃないか」「ハハハハ...
夏目漱石 「二百十日」
...何遍となくそれを取り出して見た...
夏目漱石 「道草」
...何遍でも同じ事を繰り返してやめなかった...
夏目漱石 「道草」
...彼(かれ)は行(ゆ)く/\口(くち)の中(なか)で何遍(なんべん)も宗教(しゆうけう)の二字(じ)を繰(く)り返(かへ)した...
夏目漱石 「門」
...私一人で何遍も/\搜しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう何遍も申上げましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そう年上のあなたから何遍も頭を下げられると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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