...すでに何等かの定見が出来て居る...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...実はまず初めに自然弁証法と史的唯物論とが何等かの過程を通じて(ここにも亦同じ形の問題が伏在しているが)...
戸坂潤 「科学論」
...宗教が何等か宗教的な観念――アニミズムや況して又神学的教義――によって発生して来るのではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...とにかく何等かの関心をこちらに持たせることが肝要で...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...此の見附の現象に何等かの意味があるやうに感ずるといふのであつた...
長塚節 「教師」
...何等かの理由や目的によつて制約されるのでもなく...
波多野精一 「時と永遠」
...しかしながらそれは何等かの意味において罪惡の歸結でなければならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...指と指の間に何等かの目に見える物体を置いた場合と同様なのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...旅においては誰も何等か解放された気持になるものである...
三木清 「人生論ノート」
...歴史の過程が何等かの仕方で完結したものとして表象されなければならない...
三木清 「歴史哲學」
...一般に存在の根據が何等かの存在であると考へられる限り...
三木清 「歴史哲學」
...從來の存在論が存在の根據を「實體」として何等か客體的なものと考へたのとは反對に...
三木清 「歴史哲學」
...それではこれに對して内的なものと考へられた事實は何等か純粹に精神的なものであつて...
三木清 「歴史哲學」
...歴史的研究の目的を何等かの法則でなく類型的なもの或は個性的なものの認識におく思想の根柢には...
三木清 「歴史哲學」
...しかもかかる全體はこの場合何等かの意味で與へられたものと見られる...
三木清 「歴史哲學」
...何等かの仕方で自然と織り合はされてゐるものであるとするならば...
三木清 「歴史哲學」
...そこでまたそれに相應して歴史的時間――自然的時間から區別されたそれ――の二つの概念の間にも何等か一定の内面的な聯關が存するのでなければならない...
三木清 「歴史哲學」
...兎も角も「ヒ」から何等か挨拶のあるまでは黙っていることにしよう...
山本周五郎 「青べか日記」
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