...同一(おなじ)道学者何某(なにがし)の有るのに心付いて...
泉鏡花 「婦系図」
...「何某ならば西班牙語を知らむ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...それから小石川水道端の木平何某の悴(せがれ)の木平愛二という人が弟子になった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...真女児は己(じぶん)はこの国の受領の下司(しもづかさ)県(あがた)の何某(なにがし)が妻であったが...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...村主(すぐり)の何某という人の賑(にぎわ)しくて住侍(すみはべ)るが...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...貴下(あなた)は」貴下は何某ではないかと云う知っている人を探し求むる詞(ことば)であった...
田中貢太郎 「春心」
...シガー一本をできるだけゆっくり時間をかけて吸うという競技で優勝の栄冠を獲たのはドイツ人何某であった...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...然るに親族の中今日上院の議員となり居れる何某の如きは墓石に位階勲等を記入せんとし又某県の知事を勤めいたる何某の如きは某寺の僧より内々頼込まれたる事でもありしと見え家翁の平素より釈氏を好まざりし事を知りながら仏葬せよといいたる事なぞあり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...田原何某が愛女と傳たへたるにこそ...
樋口一葉 「花ごもり」
...何某樣(たれさま)お立(た)ちの聲(こゑ)にぎはしく...
樋口一葉 「われから」
...」「あれは何某(なにがし)さんといふお宅ですよ...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...彼は高円寺の先の何某といふ寺に移つたと聴かされた時には...
牧野信一 「奇友往来」
...始て製造を試みた何某の着眼は実にえらいという評判だと云うと...
森鴎外 「里芋の芽と不動の目」
...桐生の何某(なにがし)申候には...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...お邸奉公を望む」「何某...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その何某はやや離れたる村にて...
柳田国男 「遠野物語」
...その麓なる桑畠(くわばたけ)にて村の若者何某という者...
柳田国男 「遠野物語」
...逃げながら『何某にここでころされてしにます』と足あとで印したといふのがあり...
横瀬夜雨 「春」
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