...此意味の獨立が出來ないものは何時迄經つても學生に過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...何時迄もこの筆を措(お)きたくないのですけれど御免なさいもう本当にこれで左様なら...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...併(しか)し何時迄たつても一人として彼の人たちに目を向けやうとする人はなかつた...
伊藤野枝 「最近の感想」
...然し多くの世間の寡婦達の間にはさう何時迄も寡婦でゐることを幸福だと思つてゐる人許りはない...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...之が何時迄続くか...
中島敦 「光と風と夢」
...何時迄も長く凝視してゐるといふことである...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...しかし生きてゐる限り私の心にある愁は何時迄も続いてゆくといふのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...何時迄(いつまで)も稚気(おさなぎ)の失せぬお坊さん質(だち)の人もあるが...
二葉亭四迷 「平凡」
...何時迄(いつまで)経(た)っても主人(あるじ)が顔を見せぬので...
二葉亭四迷 「平凡」
...私が何時迄経(いつまでた)っても眼を瞑(ねむ)っているので...
二葉亭四迷 「平凡」
...太陽が雲へ入る、とても見込みはなさゝうだ、でも待ってゐる、何時迄待った、といふ記録をつくるためであらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これが何時迄つゞくのか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかし何時迄も、彼女は待つてはゐなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その晩に限つて何時迄待つても現れず...
牧野信一 「緑の軍港」
...何時迄待っても妄想が実行に変化する機会を捕え得なかったのは一体何故なのであろうか――私は自分に聞いて見ている――勇気! それから真心! この二つが欠けた所に...
松永延造 「職工と微笑」
...『私(わたし)は何時迄(いつまで)も何時迄(いつまで)も...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...それも何時迄持堪(こた)へるかわからない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...僕が失わなければならないものを何時迄も保っていることが出来るのであろうか...
渡辺温 「絵姿」
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