...此意味の獨立が出來ないものは何時迄經つても學生に過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
......
李箱 「BOITEUX ・ BOITEUSE」
...何時迄もこの筆を措(お)きたくないのですけれど御免なさいもう本当にこれで左様なら...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...併(しか)し何時迄たつても一人として彼の人たちに目を向けやうとする人はなかつた...
伊藤野枝 「最近の感想」
...足下(そくか)は尚ほ何時迄(いつまで)も著述(ちよじゆつ)に従事(じうじ)せれんとする乎(基督信徒(きりすとしんと)に他人の仕事(しごと)を気(き)にする者多(おほ)し)...
内村鑑三 「問答二三」
...何時迄(いつまで)も君に具有している特権ではないのだぞ...
太宰治 「心の王者」
...何時迄行っても、樹々に埋れた井戸の底から仲々抜出られぬ...
中島敦 「光と風と夢」
...何時迄も歩いていたかった...
中島敦 「プウルの傍で」
...併し花房一郎は何時迄(いつまで)経っても芦名兵三郎を縛りそうもありません...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...本人も何時迄も盲目の眞似をするのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何時迄(いつまで)も稚気(おさなぎ)の失せぬお坊さん質(だち)の人もあるが...
二葉亭四迷 「平凡」
...太陽が雲へ入る、とても見込みはなさゝうだ、でも待ってゐる、何時迄待った、といふ記録をつくるためであらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何時迄もあの娘を手に入れる道がない...
松永延造 「職工と微笑」
...火事の際に焼け死んだ看護婦長の黒焦になった屍体を何時迄も記憶から除く事の出来ない私に取って...
松永延造 「職工と微笑」
...何時迄待っても妄想が実行に変化する機会を捕え得なかったのは一体何故なのであろうか――私は自分に聞いて見ている――勇気! それから真心! この二つが欠けた所に...
松永延造 「職工と微笑」
...うつちやつて置けば何時迄もおとなしく本を讀んでゐる三田は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...女達は何時迄も話してゐた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...叔父さまが何時迄も独り身でいらしたり...
森本薫 「女の一生」
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