...お君さんはその晩何事もなく...
芥川龍之介 「葱」
...何事もなく一年すぎて千部読経(どくきやう)のすみし月に件(くだん)の石又川中にあらはるゝ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...二月何事もなく鶏の仕上げを続けておりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...翌八五年の一月まで何事もなく幸せでした...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...何事もなく市が栄えるのですが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...四それから五六日は何事もなく過ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何事もなく濟めばそれで宜いとしたものさ」「そんな事があるものですか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翌る日もそのまた翌る日も何事もなく過ぎました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さてその後はまた何事もなく同じやうに長い長い夜であつたのである...
正岡子規 「病牀六尺」
...その時は何事もなく済んだ...
武者金吉 「地震なまず」
...何事もなくても、こんな風に怯(おく)れがちなお玉の胆(きも)をとりひしいだ事が、越して来てから三日目にあった...
森鴎外 「雁」
...何事もなく過したような顏をして...
森律子 「三度會つた巡査」
...何事もなくその週間を通過して行くその恐ろしさ...
夢野久作 「霊感!」
...何事もなく待っていて...
吉川英治 「江戸三国志」
...何事もなくて」秀吉はうなずくのみで...
吉川英治 「新書太閤記」
...何事もなく暮していた平和な海辺の漁村も城下町も...
吉川英治 「新書太閤記」
...何事もなく暮していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...十一時までは何事もなく静かにすぎたが...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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