...其の頃ヴエスヴイアス山は何事もない穏やかな山だつた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...林さんもたぶん何事もないだらうと思ひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...何事もない清浄な妻として考えていたい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...他には何事もないかのように...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
......
種田山頭火 「草木塔」
...何事もなかつたやうな又何事もないやうな顔で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...「しかも何事もない!」彼は時の鐘が鳴らないうちにかく云った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...こうした非常時の用心を何事もない平時にしておくのは一体利口か馬鹿か...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...何事もないツインコタの生活が続いて往く...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...老婆は地下の拷問室で卒倒しながらも自分は白状する何事もないと云い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...又何事もないと、わざわざ人を挑(いど)んで詞尻(ことばじり)を取って、怒(いかり)の動機を作る...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...その土の上では何事もない日が立って行く事だろう...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...為(な)すべき自身の何事もないのを感じた...
横光利一 「上海」
...すぐ何事もないようにどこかへ隠した...
吉川英治 「大岡越前」
...舟の中は、もう何事もない...
吉川英治 「私本太平記」
...「何事もないらしいが?」市民たちは辻々にあふれ出て...
吉川英治 「新書太閤記」
...何事もないではないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何事もないので失望したことがある...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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