...何事もないように騒いでいる...
芥川龍之介 「偸盗」
...彼処(あすこ)で顔を映して見ても別に何事もないのです...
泉鏡花 「浮舟」
...』『その心配といふのは何んです? 蜂共にはもうこれからみんな寝るのだと誰れでも思ふやうに何事もないやうに見えるぢやありませんか...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それまで何事もないといゝが...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...何事もない清浄な妻として考えていたい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...何事もないと同様です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...こうした非常時の用心を何事もない平時にしておくのは一体利口か馬鹿か...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...何事もないと思いうたいつづける)茂兵衛 (石に腰かけ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...何事もないのを見ると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何事もないように静かに忌にこもっていられるようになった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...何事もないツインコタの生活が続いて往く...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...こうして愛妻――?――の容態が何事もないと聞かされて...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...貞固は何事もないような顔をして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私に対して昨日から何事もないかのやうに...
森鴎外 「そめちがへ」
...何事もないように空も澄んでいるが...
吉川英治 「黒田如水」
...何事もないか」一歩一歩...
吉川英治 「三国志」
...数日は、何事もない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ハタと竭(や)んだ虫の音もふたたび何事もないように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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