...この部屋の中にはバンドのついた腰かけと、天井から吊革のようなものが、ぶら下っているだけで、外に何もない...
海野十三 「火星兵団」
...え」「だって……」「だっても何もないよ...
海野十三 「地球発狂事件」
...もう他に何もないよ」「お媽さんの生命だ」老婆の口はみるみる中に耳の辺まで裂けて...
田中貢太郎 「白い花赤い茎」
...何かあったの」「何もないのですが...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...満洲の野は荒漠(こうばく)として何もない...
田山花袋 「一兵卒」
...何もないわけがない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...が何もない...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「葬られたる秘密」
...煤竹(すすたけ)色の被布を着て痛そうに靴(くつ)を穿(は)いて居る白粉気も何もない女の容子(ようす)を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...実に罪も何もないあれを病気したからッて離別するなんぞ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...欄間(らんま)には額(がく)も何もない...
夏目漱石 「門」
...私の頭の中には詩も童話も何もない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...朝食、さや豆煮と、豆腐と青葱のみそ汁、生卵二の他は、何もない感じ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何もない空が写つてゐた...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...韃靼の年代記に目立った戦争や叛乱が何もない時には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...と考えるべき理由は何もない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...何もない空(から)っぽの真実の世界に返してみたくなるのです」「アンタ……それじゃ虚無主義者ね」「そうですよ...
夢野久作 「女坑主」
...唐櫃(からびつ)だのという華やかな祝言の荷は何もないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...憎しみおうた人々の戦の跡には何もない」「ただ...
吉川英治 「親鸞」
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