...電柱のほかに何もない――そこに新蔵はしょんぼりと...
芥川龍之介 「妖婆」
...そして何もないからのはた織り機でずっと織るふりをつづけました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「はだかの王さま」
...人三人の楽人仮面(めん)のやうに顔をつくる井戸の守り仮面(めん)のやうに顔をつくる老人仮面(めん)をかぶる青年仮面(めん)をかぶるアイルランド英雄時代舞台は何処でも差支ない、何もないあき場、正面の壁の前に模様ある衝立を立てる...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...「いやだも何もないよ...
海野十三 「火星兵団」
...食べるものは何もない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...司教が神秘な考察のうちに頭をつき込んだ徴(しるし)は何もない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...翻弄とのほかに真実味は何もない――と悟らせられながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...それだけなら何もないのだが或時其婆さんが一口吸ひ付けて煙管を出した...
長塚節 「開業醫」
...書く事も何もない...
夏目漱石 「三四郎」
...文明も何もない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...他のいかなる事物に能力があると確実かつ論証的に意味するものは何もない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...妨げるものは何もないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その他にも人間より他に動いたものは何もない...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...ここには数学より何もないと云うことも了解するに難くはない...
横光利一 「欧洲紀行」
...それなのに目に見える物は何もないのであった...
吉川英治 「私本太平記」
...言い分は何もないと申すか』『されば...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もとより装飾も何もない部屋なので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ち!」梅酢(うめず)の樽へでも手を突っこんだように、柄手(つかで)から肩半分まで、朱(あけ)になると、城太郎の頭には、もう何もない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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