...そして何もないはずの布をまるであるかのように見せびらかせました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「はだかの王さま」
...それは目も鼻も何もないのっぺら坊であった...
田中貢太郎 「狢」
...自分には財産と云うものは何もない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...浅草にゃ何もないのよ...
永井荷風 「雪解」
...それで、手紙が書きたくなるたびに、沢山書くことがあるやうな気持なのですが、さて書き出してみると、何もないのです...
中原中也 「感情喪失時代」
...別に設けの席も何もないんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...荷物も何もない私は...
林芙美子 「新版 放浪記」
...――何もない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...文明も何もない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...そうだ、私がいたって何の役にも立たない、私は最早父親でもない! 彼女が私に頼んでいる、彼女には必要なんだ! それでこの私は、惨めだ、私には何もない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...部屋に異常なところは何もない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...所番地も何もない...
夢野久作 「暗黒公使」
...為すべきことは何もないのだ...
横光利一 「上海」
...旧怨などは何もない」「それにしては...
吉川英治 「三国志」
...――何もない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もとより装飾も何もない部屋なので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...遺言は、何もない...
吉川英治 「源頼朝」
...ぼくの耳にも眼にも残ったものは何もない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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