...私たちに男性といふ高尚な觀念を與へるためには殆ど何の役にも立たないのでした...
アポリネエル Guillaume Apollinaire 堀辰雄訳 「青い眼」
...此の万年筆の持つ長所が全く何の役にも立たない...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...その母屋(おもや)の横手から裏にかけてはもう何の役にも立たない古い倉庫が無暗みと大きな屋根と...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...何の役にも立たないってことだって二十回に一回はあるさ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...何の役にも立たない云わば全く装飾的なものに過ぎないが...
戸坂潤 「技術の哲学」
...併し経済学の見地からはこの説明は何の役にも立たない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...これがなければ評論は何の役にも立たない)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...でも彼の言葉などは何の役にも立たないような気がして...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...家人の忠告など何の役にも立たない...
豊島与志雄 「条件反射」
...当事者には何の役にも立たない...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...それで折角伴信友といふやうな學者が非常な苦心をして研究したのが何の役にも立たない...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...生きていたってどうせ他(ひと)の厄介になるばかりで何の役にも立たないんだから...
夏目漱石 「道草」
...戌刻(いつつ)半から子刻(ここのつ)の間だんべえ」「それじゃ何の役にも立たない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人類もまた復是の如しでは何の役にも立たない...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...私には何の役にも立たないでしまったのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...目指す港をもたない者にとっては何の役にも立たない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何の役にも立たない百姓の老若男女が...
吉川英治 「三国志」
...それを吸収する力のない所では何の役にも立たない...
和辻哲郎 「樹の根」
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