...何ともはや」といって...
中里介山 「大菩薩峠」
...何ともはや汗顔至極……」と頻(しき)りに詫(わ)びるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...金は何ともはや癪にさわるが...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...「これはこれは、何ともはや、実に見事な飾りで!」と、彼は有頂天になつて、その靴を推し戴きながら叫んだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何ともはやお話にならぬ代物で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...何ともはやむづかしいセリフの連続で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...滝さんは、酒やめ、タバコもやめ、やせることに努力中、何ともはや...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...宿で、かつぶし入りのにぎりめし作らせ、五つばかり食って、アド三服み、何ともはや、味気なき年の瀬...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何ともはや御勘弁を...
正岡容 「小説 圓朝」
...手代の一人が、「何ともはや、妙なはなしでござります...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何ともはやありがとうごぜえました...
三好十郎 「斬られの仙太」
...何ともはやユル・ブリンナーの藤本鉄石も不粋なでくの坊に見えて手が届くものなら彼の野暮にシャチコ張ッた鼻の頭へ白粉をつけてやりたくなっていたのだった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...何ともはや、不始末な後なれど、おふたりの身柄、いかが処置いたしたものか、おさしずを仰ぎにまいった次第でござりまする」「なに、足利殿の縁者?」鬼六のことばが、ふと腑(ふ)に落ちぬらしく、左将監時益は小首を傾(かし)げた...
吉川英治 「私本太平記」
...……何ともはや……」長嘆して...
吉川英治 「私本太平記」
...何ともはや、わが殿のお旨とも聞えませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...梁山泊(りょうざんぱく)を立つさい、あれほどかたく、道中では一切酒を禁じ、杯を持たぬと誓って出てきたのに、持ったが病か、性来の単純さか、酒を見たがさいご、何ともはや、自分で自分の処理がつかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何ともはや面目ない」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何ともはや、お礼の言葉もございません」言い訳やら礼やらいって、半斎は召使たちと一緒に、泣きじゃくるお米を騙(だま)しすかしして連れて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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