...羨(うらやま)しくも何ともないでしゅ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...泊っていったって何ともないじゃないの」「ああ...
海野十三 「三人の双生児」
...狸はたちまち七転八倒して、「ううむ、何ともない...
太宰治 「お伽草紙」
...「おかしいぞ、何ともない...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...そのくせ痛くも何ともないが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...何ともないわ...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...実際には、強度のことも考える必要があったので、外側をベニヤ板、内側を紙布にした襖を作ってみたが、これはたいへん具合がよくて、もう十年近く経っているが、何ともない...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...もうさっぱり……」「何ともないんですか」「ええ風邪(かぜ)はとっくに癒(なお)りました」寒からぬ春風に...
夏目漱石 「琴のそら音」
...是公(ぜこう)から馬鹿と云われたって怖(こわ)くも何ともないから黙っていた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...しがないもンの家は吹き飛んだつて何ともないが...
林芙美子 「雪の町」
...出たくも何ともないんだが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...見た限り何ともないようなので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...口惜しくも何ともないの――たゞ...
牧野信一 「南風譜」
...何ともないようになった時分に...
夢野久作 「鉄鎚」
...又その姿を見ましても何ともないので御座います」「まあ...
夢野久作 「白髪小僧」
...折ふし場末の活動館にかかった面白くも何ともない独逸(ドイツ)の怪奇映画「笑う心臓」というのが連日...
夢野久作 「二重心臓」
...別に何ともないのに...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...さだめしおもしろくも何ともないだろうといわれそうだが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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