...何とぞ不悪(あしからず)御ゆるし下され度(たく)候(そうろう)...
芥川龍之介 「三つの窓」
...いやいや何とぞして命のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...何とぞ早くその故を質(ただ)して始めの如く同室に入らしめよと...
福田英子 「妾の半生涯」
...何とぞ愛国篤志の人士が一人たりともこれを読んでその要を摘み...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...何とぞ成仏するよう葬りてよ」女房ら「縊れて死ぬるとは誰にいかなる遺恨のありてぞ」壮年の一人「何ゆえ死にしか和主は必ず知りおらん」壮年の今一人「しかり和主がほかに出入りしたるものもなければ」今一人「アア憐れ憐れ...
宮崎湖処子 「空屋」
...何とぞ/\御奥様へも山々よろしく願上候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...京都ならば聞いておるが、江戸の嵐山とは何処であろうか」「若殿などは、お歩きになった事もある筈でござりますが」「いや、江戸の嵐山などとは、見たこともない」「何せよ、この図面だけでは、難解な箇所(かしょ)も多く、実際の手がかりとするには、御困難でございましょうから、こよいのうちに、手前が要所へ解字を書きいれておきまする」「オオ、そうしてもらえば、何よりである」「で、何とぞ、千蛾の微衷(びちゅう)をおくみとり遊ばして娘月江のこと、くれぐれお力ぞえ賜わりますよう」「その儀は、今も言ったとおり、決して心配いたさぬがよい」「では、夜も更けます故、どうぞあちらの寝間(ねま)で御休息を...
吉川英治 「江戸三国志」
...何とぞお聞き届け願わしゅう存じまする……」「ウム...
吉川英治 「剣難女難」
...何とぞご賢慮をもって...
吉川英治 「三国志」
...……あの折は、未然に事やぶれたが、このたびそちが上洛の由を聞いて、いかに朕が心待ちしていたかを察せよ」「かならず宸襟(しんきん)を安め奉りますれば、何とぞ、御心つよくお待ち遊ばすように」馬騰は泣いた眼を人に怪しまれまいと気づかいながら宮門を退出した...
吉川英治 「三国志」
...ただ何とぞ以て、いま一度の御評議でも」「何と、物の見えぬ鈍(にぶ)い男よ...
吉川英治 「私本太平記」
...何とぞ旧約の如く...
吉川英治 「新書太閤記」
...この上は、何とぞ、君御自身、御出馬あって一挙にこの獲物を屠(ほふ)り尽されますよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...何とぞお宥(ゆる)し下しおかれますように』片岡源五右衛門は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...何とぞ、伯耆守様直々(じきじき)に、お聴取り下さるよう、お取次を願いまする』門の外から訪れて、助右衛門がそう告げると、『暫く――』と、邸内で家臣の騒めきが聞え、やがて跫音が奥へ消えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――思えばかたじけなや苗の恩、何とぞ、わが家族たち丈夫に肥え、この日の本の国民(くにたみ)の糧(かて)やすらかにあるように、伸びて賜(た)もれ、実って賜もれ、たのみ参らすぞ――と心に念じて、一つ植える」と親鸞は田を植えながら、泥によごれた脛(すね)を、蛭(ひる)に食われているのも気がつかずに、熱心に話した...
吉川英治 「親鸞」
...義経に対して何とぞ一日もはやく官途のご推挙を給わるようにと...
吉川英治 「源頼朝」
...小次郎は、忠利公に願って、「孫四郎殿をも、何とぞ、お見捨てなきように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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