...何くれとなく仏蘭西を貶(くさ)した話ばかりした...
内田魯庵 「最後の大杉」
...何くれとなく力添(ちからぞ)えをすることの出来るのは...
海野十三 「振動魔」
...冷吉はかうして母と二人でひそ/\と何くれの話に入る事もあつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...幼い日を送った思い出の土地のことなぞを何くれとなく語り合ってみましたが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...ことにひめぎみたちにまで何くれと御あいきょうを振りまかれ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...何くれとなく妻を手伝うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何くれとまめ/\しく立働くを...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...次郎さんの幼(おさ)な立(だち)の事から臨終前後の事何くれと細(こま)かに物語った...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何くれと忠実(まめやか)に世話をなしつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...わが家(や)とは市(いち)ヶ谷(や)谷町(たにまち)の窪地(くぼち)を隔てしのみなれば日ごと二階なるわが書斎に来りてそこらに積載(つみの)せたる新古の小説雑書のたぐひ何くれとなく読みあさりぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...何くれと款待(もて)なしてくれた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...何くれとなく計らい定む...
久生十蘭 「玉取物語」
...まあその頃があの方も私を一番何くれとなく深切になすって下すっていた頃だったようだ...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...快く起き出して何くれとなく注意を与えてくれた...
松濤明 「春の遠山入り」
...荷馬にも行李(こうり)や金銀や何くれとなく括(くく)られる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...毎日何くれとなくお世話になっております...
吉川英治 「親鸞」
...その豊かな郷土史の見地から何くれとなく説明された...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「何も、ございませぬが、お寒さしのぎに」お次はそこへ酒を出しておいてから、何くれとなく、主婦の仕事を片づけていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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