...そして、今、目の前にニヤニヤ笑っている青年が、自分のむすこではなく、何かしら、えたいのしれない人間に見えてきました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...何かしらかさばった風呂敷包みを...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...取り調べ中だとあるが、夫人と私の頭には偶然か故意か、何かしら、そこに分ることがあるように思えた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...何かしらとても優しいものが彼の眼から輝いた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...は何かしら誇りを感じて得意になっていた...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...何という潜勢力を蔵する太古の威厳であろう! なんたる吸引的な死潮の魅魔であろう! 何かしら新しい宗教の発祥地として運命づけられていなければならないこのサイマ湖! 末梢神経的な現今の都会文化はここへ来て木(こ)っ葉(ぱ)微塵だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...何かしら他人と変った高価なものでなければ気が済まないという...
谷譲次 「踊る地平線」
...自分の生涯に何かしら並々ならぬ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...新しい考えの生まれるためには何かしら暗示が必要である...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...何かしら一種の夢のようなものを幼い頭の中に描かせると見える...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...岱水の頭には何かしら醤油のようなものと帷子との中間にまたがる観念群があるのではないかと疑わせる...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...何かしら神聖なるものがある...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...何かしら一種の贅沢なたしなみみたいなもののようでした...
豊島与志雄 「幻の園」
...何かしら勃々とした怒りが走つてゐる...
林芙美子 「就職」
...ちやんとその眼中に何かしら威嚴がそなはつてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...何かしら空虚な重苦しさがのさばっていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大賀小次郎という人が何かしら大(おおべし)ものを舞った...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「……貴方(あんた)を見損なって……」銀次は月明りを透かして外を覗きながら何かしら冷やかに笑った...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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