...その後、潮來は知らないが、霞ケ浦を、土浦、白濱、牛堀、佐原、銚子と昔の讀本の挿繪のテイムス河の景色にあるやうな汽船に乘つて、ざわざわと蘆荻の中を風をたてて走つてゆく船の夜明方の心持は凉しく思ひ出せる...
竹久夢二 「砂がき」
...佐原でも、牛堀でも、潮来でも、息栖(いきす)でも、津の宮でも、行きあたりばつたりに寝て了ふだよ...
田山録弥 「船路」
...下総の佐原の伊能忠敬が名人ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...事件の經緯(いきさつ)を五年前主人佐原屋甚五兵衞が殺された時に遡(さかのぼ)つて話しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人は島田町の佐原屋の大きな構への前に立つてをりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佐原屋の内外を、一と通り搜し拔いた上、平次と二人、椽側に腰をおろして顏を見合せたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...思ひの外正直者ですね」「ゆく/\佐原屋の身上は自分の物になると思つて取込まなかつたんだ」「成程ね」「小豆澤さんは?」「あれは恐ろしい堅人(かたじん)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その晩もう二た刻も佐原屋の物置の隅に隱れて居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「……佐原屋といえば...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……これが、江戸一の開化人だとは、とても、信じられぬくらいだ」と、ひやかすと、佐原屋清五郎は、なんのせいかひどく赤らんだ額のしずくを、手のひらでぬぐいながら、「その馬鹿(イジオット)なところを、ちょいとお目にかけようと思って、こうしてここに突っ立っているのさ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...二階には佐原屋の無惨(むざん)な死体がそのままに置かれてある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...佐原屋が絞め殺されているのを見た時...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...佐原屋ばかりのことではない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この佐原山の絶頂に高射砲陣地を作ることとなり...
火野葦平 「糞尿譚」
...既に傾いた西日が佐原山の松のすぐ上に引っかかったように赤く燃えていて...
火野葦平 「糞尿譚」
...殊に最近荒蕪地(こうぶち)を開発した佐原山頂附近一帯の市有開墾地もよい得意であった...
火野葦平 「糞尿譚」
...佐原山の松林の蔭に没しはじめた夕陽が...
火野葦平 「糞尿譚」
...今更殘念に思ひながら佐原に歸り...
若山牧水 「水郷めぐり」
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