...(仁王門に住むとは今から考えたら随分奇抜(きばつ)です...
淡島寒月 「寺内の奇人団」
...暗闇の中に住むものとが...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...日のくれと子供が言ひて秋の暮ここに住む我子訪ひけり十三夜十月十九日 調布...
高浜虚子 「六百句」
...聞いたかぼろすけぼうぼう――軽くして責なき人の口の端森のくらやみに住む梟(ふくろふ)の黒き毒に染みたるこゑ街(ちまた)と木木(きぎ)とにひびきわが耳を襲ひて堪へがたしわが耳は夜陰に痛みて心にうつる君が影像を悲しみ窺(うかが)ふかろくして責なきはあしき鳥の性(さが)なり――きいたか...
高村光太郎 「智恵子抄」
...いかにも物持の住むらしい...
谷崎潤一郎 「少年」
...』36 新婚の夫婦は親の邸内に新の屋を築きて住む古の習ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...初めて落着いて田舎に住む彼等の眼の前に巻物(まきもの)の如くのべて見せた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鶴子は今住む家の門を出る事が自分の生涯をつくり直す手始(てはじめ)だと日頃から心づいてはいたものの...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...これに住む人の種類に従って...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...もう海の傍にも住むことは出来ないのか...
牧野信一 「鏡地獄」
...それにもかかわらずなお今日に至るまで国の辺陬(へんすう)に住む多くの農民の間に...
柳田国男 「海上の道」
...今でも山中にそうした形をした霊物が住むという話が怪談のようになって各地に保存せられている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ロシアは良人(おっと)の心を牽(ひ)きつけた美しきアンナの住む国であった...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...岩村田の近郷に住む田宮平兵衛という郷士だった...
吉川英治 「剣の四君子」
...彼の好意にまかせて小沛へ住むことになった...
吉川英治 「三国志」
...かくの如き忠烈な人々も住む」「この地上は...
吉川英治 「三国志」
...いわば道誉の領内に住むお抱え役者も同様なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...人はどこにも住むものではある」と...
吉川英治 「私本太平記」
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