...乳母が住む下谷(したや)池(いけ)の端(はた)の或(あ)る曲がり角(かど)に来て立っていた...
有島武郎 「或る女」
...云う迄もなく牡鹿山に住む暗愚な君主―――手を拱(こまね)いて滅亡を待っているばかりの...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...田舎に住む人は之れに依りて新に吾周囲を見るの眼を開け...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...滝の近村に住む星野某...
豊島与志雄 「竜宮」
...メルキュール神もゲメネ侯も等しくそこに住む...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...六軒長屋のすぐ外――表通りに住む雪之助という二十七八の男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鍵をば入口に住む靴屋の主人に預けて出でぬ...
森鴎外 「舞姫」
...自分の住む村の法規なり意見なり習慣なりをちょっぴりとでもないがしろにするものがあったら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...山壁(やまかべ)の下の農場(のうじょう)に住む百姓(ひゃくしょう)や...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...安んじて住むようになれば...
柳田国男 「海上の道」
...鹿猿の輩とても危険のない限りは里近く出て住むのに人ばかり深山幽谷に住み得るはずがない...
柳田國男 「地名の研究」
...私などの住む附近の田舎(いなか)では...
柳田国男 「木綿以前の事」
...実に今は住む百万の蒼生草(あおひとぐさ),実に昔は生えていた億万の生草(なまくさ)...
山田美妙 「武蔵野」
...彼女は漁夫等の住む小村を通り過ぎた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...住む家にも困らず...
吉川英治 「平の将門」
...華奢(かしゃ)な邸宅が軒を並べている間に住むのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...砲兵工廠の眞向ひに當る三階建の古印刷所の三階の一室を間借して住む事になつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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