...周囲の山に住むモルモットのようにそれは目蓋(まぶた)をとざして三カ月...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...“カムイ・エロキ”(神・そこに住む所)とか“カムイ・イワキ”(神・そこに住む所)とか云っているのは...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...頼まれてもそういう所に住む気にはなれそうもない...
寺田寅彦 「写生紀行」
...つまり、彼女は信一と共に鎌倉に住むか、山川家に住むか、どちらかにすべき場合でありました...
豊島与志雄 「乾杯」
......
仲村渠 「銭湯より帰る」
...その上に住む幾十億の人間は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...これがこの家に住む全員です...
野村胡堂 「死の予告」
...それは弓町に住む浪人者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だが芸術家の住む直感的観照の世界に於ても...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...近所に住む二人の人物が...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...芸術家が住むにはこの世で一番ふさわしくない場所であり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...キラキラとする眼に叔父と祖母の姿が水底に住む魚のやうに物憂く蠢動し...
牧野信一 「毒気」
...そして今更東京に自分の住むところがあらうとなどと思はれた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...近くに住む人たちといえども彼の死をろくに痛みはしなかったであろう...
柳宗悦 「思い出す職人」
...今でも山中にそうした形をした霊物が住むという話が怪談のようになって各地に保存せられている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「四散した旧主の城へ移り住むのも心苦しいが……」と...
吉川英治 「黒田如水」
...経家が住む岩松村は...
吉川英治 「私本太平記」
...五月四日という夏も初め頃の真澄(ますみ)の空に、ばくばくたる馬けむりや炎が立ったのを見て、坂東平野に住む、多分に原始的性格をもつ人間たちが、「それっ、合戦だ」と、こぞり立って、煙を目あてに、野の十方から、駈け出したことは、たしかに、ここの広い土壌にもめったにない大異変であった...
吉川英治 「平の将門」
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