...鰊(にしん)の漁期――それは北方に住む人の胸にのみしみじみと感ぜられるなつかしい季節の一つだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その家に住むたのしさのまざまざ見ゆる心地して...
石川啄木 「詩」
...彼らの住む西半球は市場の一部にしかすぎなかつた...
伊丹万作 「映画と民族性」
...下(しも)は船底に住むれいの六等船客のところまで...
海野十三 「海底大陸」
...魔物の住む洞穴(ほらあな)へでも入った様な...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...武蔵野に住む私どもにとっては...
高神覚昇 「般若心経講義」
...曲線よりも直線が短いという概念から東京の郊外も人が住むや否や...
竹久夢二 「砂がき」
...熊谷の桜に近く住むこと数年...
田山花袋 「田舎教師」
...人の住む矮(ひく)い草舎(くさや)が一棟...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...おまえの住むべき場所はあちらなのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...五合庵(ごがふあん)といふ小さな庵(いほり)に住むことになつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...この家(うち)に住むようになってから二年たらずの間に五度も細君をかえたという事実を知っていたからだった...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...それらが恰でお伽噺の武者修業者の行手に折り重つた悪魔の住む村々であるかのやうに見えたりした...
牧野信一 「剥製」
...それにぼくたちは死ねば天にのぼって神様といっしょに住むことになるのだ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...私たちはたちまち住むところを探さねばならなくなる...
山川方夫 「愛のごとく」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...ほかに番士たちの住む丸太小屋が三棟ある...
山本周五郎 「風流太平記」
...英信は木挽町に住む...
山本周五郎 「山彦乙女」
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