例文・使い方一覧でみる「低」の意味

...赤トンボが群をなして低く飛ぶ... 赤トンボが群をなして低く飛ぶの読み方
高村光太郎「山の秋」

...逗子養神亭から見た向う岸の低い木柵に凭（もた）れている若い女の後姿のスケッチがある... 逗子養神亭から見た向う岸の低い木柵に凭れている若い女の後姿のスケッチがあるの読み方
寺田寅彦「海水浴」

...――空の雲は低く太陽の下を北へ流れていた... ――空の雲は低く太陽の下を北へ流れていたの読み方
富ノ沢麟太郎「あめんちあ」

...形も小さく、飛び方も低い... 形も小さく、飛び方も低いの読み方
豊島与志雄「自由人」

...いよいよ平身低頭をつづけていると... いよいよ平身低頭をつづけているとの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...こんな無恥低劣な姿ではなかったはず... こんな無恥低劣な姿ではなかったはずの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...爺（ぢい）が膳（ぜん）さかうだに滾（こぼ）して」と彼（かれ）は先刻（さつき）よりも低（ひく）い聲（こゑ）で「おとつゝあに見（み）らつたら怒（おこ）られつから」斯（か）ういつて又（また）「汝（わ）ツ等（ら）おとつゝあは怒（おこ）りつ坊（ぽ）だから」と沈（しづ）んで呟（つぶや）くやうにいつた... 爺が膳さかうだに滾して」と彼は先刻よりも低い聲で「おとつゝあに見らつたら怒られつから」斯ういつて又「汝ツ等おとつゝあは怒りつ坊だから」と沈んで呟くやうにいつたの読み方
長塚節「土」

...低く首をたれてしまった... 低く首をたれてしまったの読み方
久生十蘭「金狼」

...今後注意しますからと平身低頭して陳謝すると... 今後注意しますからと平身低頭して陳謝するとの読み方
火野葦平「糞尿譚」

...女給の仕事が低能にでも出来る確信を得た... 女給の仕事が低能にでも出来る確信を得たの読み方
細井和喜蔵「女給」

...物質の乏しさ＝精神の低さというところとではちがいのひどさがこわいようなものですね...
宮本百合子「獄中への手紙」

...低く卑しい者の手にあっては... 低く卑しい者の手にあってはの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...地上百米の低空でする戦闘の相違について――これは飛行機のことではない...
横光利一「夜の靴」

...彼等のこの小家はいかにも貧しく、如何にも低く、またいかにも寒かつた...
ピエル・ロチ　Pierre Loti 吉江喬松訳「氷島の漁夫」

...この低地に眠つてゐる... この低地に眠つてゐるの読み方
ピエル・ロチ　Pierre Loti 吉江喬松訳「氷島の漁夫」

...その代りに低地はすべて河と化し泥田となり... その代りに低地はすべて河と化し泥田となりの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...そしてその貨幣や穀物や労働に対する交換価値が高かろうと低かろうと...
デイヴィド・リカアドウ　David Ricardo 吉田秀夫訳「経済学及び課税の諸原理」

...またはこまごまと茂り合った丈低い雑木林の中に... またはこまごまと茂り合った丈低い雑木林の中にの読み方
若山牧水「みなかみ紀行」

「低」の読みかた