...しかしてその修行はただ主宰の位置にある僧侶階級にのみ限られていた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...母としては面目上必ずそう言わねばならぬ位置にある...
大杉栄 「獄中消息」
...例えば正三角形の各頂点の位置にあるものだと思われるが...
太宰治 「如是我聞」
...父はどうかしてもっとよく見ようとしているらしく生垣に沿うてうろうろしながら場所をあっちこっち取りかえたりしましたけれどもどうしても生け花が邪魔になるような位置にあるのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...前に挙げた貧しい盲人の弟子のような残酷(ざんこく)な目に遭(あ)った者は一人や二人ではなかったというまた利太郎ほど厚かましくはないにしても佐助を嫉妬していた者は何人もあったという佐助が一種奇妙な位置にある「手曳き」であったことは長い間には隠(かく)し切れず門弟中に知れ渡っていたから...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...極めて迷惑な位置にある己(おの)れを見出して...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...聖徳太子の如き位置にある人の批評をするのには...
内藤湖南 「聖徳太子」
...ロンドンからいへば北西百八マイルの位置にある...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...ガ行音が語頭以外の位置にある時は...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...そこから見あげる位置にある恵庭(えにわ)の嶺にはまだ雪のひだが畳まれていた...
本庄陸男 「石狩川」
...今日我々は弁証法的論理の本質を究明すべき位置にある*...
三木清 「科学批判の課題」
...皇室と衆民のあいだの一武臣たる位置にあることを常にわすれてはいないようだ...
吉川英治 「黒田如水」
...そして呉随一の戦上手(いくさじょうず)といわれる甘寧が全軍をにらんで遊軍という位置にある...
吉川英治 「三国志」
...枢要(すうよう)な位置にあるものほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...余吾ノ湖をめぐる群峰の主山をなしている位置にある...
吉川英治 「新書太閤記」
...藩でも重要な位置にある者ばかりなのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その位置にあることはむずかしかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...私もまた彼の頽廃について責めを負うべき位置にあるのです...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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