...此の場合にも人間は決して今日の位地に達し得なかつたに疑ない...
丘浅次郎 「人類の将来」
...終に生存競争上不利益な位地に陥つて...
丘浅次郎 「人類の将来」
...今日の優勢なる位地に達せしめた脳と手との力に依り...
丘浅次郎 「人類の将来」
...彼女も自分の位地を諒解しているらしく見えた...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...伯の批評的態度は一變して露骨なる攻撃者の位地に立つに至れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯だ其現在の位地は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蓋し閣下は常に政治家の位地に恋する人なるも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...主客の位地は辛うじて...
夏目漱石 「虞美人草」
...自分は平生から(ことに二人でこの和歌山に来てから)体力や筋力において遥(はるか)に優勢な位地に立ちつつも...
夏目漱石 「行人」
...顔と顔との距離があまり近過ぎるくらいの位地にあった...
夏目漱石 「行人」
...ただ二人の位地(いち)関係から見ると...
夏目漱石 「明暗」
...人間の境遇もしくは位地(いち)の懸絶といったところで大したものじゃないよ...
夏目漱石 「明暗」
...位地を求むる爲なのである...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...理想を実現するにある位地をむさぼるのはいまだ真の理想とは思われぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...否々(いないな)位地を得たため...
新渡戸稲造 「自警録」
...又御身(おんみ)の位地として相当の準備なくては叶(かな)はず...
福田英子 「母となる」
...男子と同じ位の責任ある位地に立たせて...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...低落した女性の位地を男子と対等の位地にまで恢復(かいふく)することはその随一の欲望であった...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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