...当時の社会においてはかなり枢要な位地を占めていて劇文学の材料にまでなったくらいであります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...位地と実力と顛倒(てんとう)しつつある封建社会に向って...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...滿身悉く傷痍を受けて殆ど完膚なきを見る然り彼れが盛名の時代に死せざりしは實に彼れの不幸なりき大不運なりきさもあらばあれ彼れは他の元勳政治家に比して最も堅固なる根據を有せり政黨の首領として最も素養ある位地を有せり他の元勳政治家は未だ利害を同ふするの政黨を擁するものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...子は夙に山縣侯の推挽によりて漸く顯要の位地を占めたる人なるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其黨人として顯著の位地を占るに至りたるもの...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...再び此問題を解釋せざる可らざる位地に在り是れ彼れが爲めに最も困難なる位地なりと謂ふ可し而も彼れは雲霞の如く押し寄せ來れる請願人民に對して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...唯だ利害に依て分合するものたるに過ぎず伊藤侯が位地の未定数なるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...明治初年に於て既に枢要の位地を占め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...実に明治時代の鹿谷として時人の注目を惹きたる位地に在りき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の位地は却つて倒れむとして倒れず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そんな事で位地の低いに関らず...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...けれども自分の位地(いち)や...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...平岡の位地を心配する程...
夏目漱石 「それから」
...少し斜(なゝめ)に反(そ)れた位地から令嬢の顔(かほ)を眺める事になつた...
夏目漱石 「それから」
...新らしい位地が手に入(い)るようでまだ手に入らない細君の父の事があった...
夏目漱石 「道草」
...初から其の位地を狙つて居る...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...中学時代よりその目的としたる位地に達したと答うる者は百人に一人もあろうか疑わしい...
新渡戸稲造 「自警録」
...自分は世子の位地をぬけたものと思っていいかときいた...
山本周五郎 「菊千代抄」
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