...蘆の湯は箱根七湯の中でも最も高い位地にある...
近松秋江 「箱根の山々」
...自分の位地が高くなるにつれて四邊の峯々がまた漸次高標を増し...
近松秋江 「箱根の山々」
...航海と無線電信遠洋航海の途中で船の位地を知るために...
寺田寅彦 「話の種」
...時というものの根本的な位地を全然奪おうとした物理学者はなかった...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...また社会における大切なる位地を知れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...選叙を嚴にしたる如き皆主として藩閥を控制するの意より出でずむんばあらじ世間或は侯が總理大臣を以て宮内大臣を兼攝したる當時の位地を評して曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れが進歩黨中最も有力の位地を得たる所以のものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...位地の安全なるを以て自ら甘むぜば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...韓国及び皇室の位地面目に利益ある修正を施すを条件として日本の大使と商議せしめたるに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...明治初年に於て既に枢要の位地を占め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の人に党すれば位地を得る望みがあると考へる野心家とか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其位地は關白にまで上り...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...そう真剣に自分の位地(いち)を棄(す)てて漂浪(ひょうろう)するほどの物数奇(ものずき)も今の世にはありませんからね...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつでも敗者の位地(いち)に立った彼には...
夏目漱石 「明暗」
...位地を求むるのである...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...役人にしてその位地が堅固(けんご)なりと思うあいだは随分勝手(かって)な口をきき...
新渡戸稲造 「自警録」
...いかなる方法によりて今日の位地を得たかというと...
新渡戸稲造 「自警録」
...大寨(たいさい)の頭領の位地にお就き下さることも...
吉川英治 「新・水滸伝」
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