...自分の社会的地位が上(のぼ)るに連れてそれをひどく気に病んだものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...この男の地位が上るにつれて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あたかもその審査員並びにその属する学団の品位が上昇するかのごとき感じを局外者に与えるらしく思い込まれる場合もあるようである...
寺田寅彦 「学位について」
...赤天狗青天狗銀天狗金天狗という順序で煙草の品位が上がって行ったが...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...こうして一定の経験の蓄積は同時にその再蓄積の条件となり、蓄積がこうやって量的に増大すれば、おのずからその増大率そのものを増大するようにオーダーが高まって来て、単位が上昇し、ただの経験は原則にまで高まって来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...進歩をし地位が上るその一足ごとに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...踊子の自分よりも芸者衆の方が一だん女としての地位が上であるような言方をした...
永井荷風 「草紅葉」
...それで標本の電位が上り...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...自分の地位が上にあるということを忘れるようなことはなかったが――そういうことはむしろきまって普通の仕事の上の交渉でやるのだった――今の場合はまったくKの地位を忘れてしまったらしく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...だんだん地位が上がっていけば悪いことは少しもないのです」こう言って宮廷入りをしきりに促しておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
便利!手書き漢字入力検索