...この位意味の深い話があるでせうか?わたしはあの話を思ひ出す度に...
芥川龍之介 「教訓談」
...――先生は、今も丁度、その位な程度で、逆に、この婦人の泣かないのを、不思議に思つてゐるのである...
芥川龍之介 「手巾」
...自分は實際此校長位は屁とも思つて居ないのだもの...
石川啄木 「雲は天才である」
...もがきながら一歩一歩地位を作つて行かうといふ一心で滿足してをりました...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...それに百位の數字を7と假定して掛けたのでは 84 又は 77 となり...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...のみならず四本にするとどれか一本は遊んでいて安定位置が不確定になる恐れがあるというのは物理学初歩で教わることである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...例へばいゝ加減な句集の中で春風を秋風で置換へても大した差しつかへのないやうなものを物色すれば一頁に二三はすぐに見付かる位である...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...之が彼の哲学全体に対して中心的な位置を占めることになっているということは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ウェリントンの地位は険悪になっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを中段に構えて待(まち)の位に附けたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...町内の碁會所(ごくわいしよ)位のものだ」さう言はれゝばそれ迄の事です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女主(あるじ)が手づから寄せ鍋(なべ)茶椀(ちやわん)むし位はなるも道理(ことわり)...
樋口一葉 「にごりえ」
...山内竜平は東部の大学で法学士の学位をとると...
久生十蘭 「ノア」
...そんな位ゐの返答も出来なかつたら軽蔑されるだらうと慌てるだけで...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...しかも財産所有者を権力を与えて害することなく労働者を従属の地位に陥れてしまうことのないという上では...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...何時櫛(くし)を入れたのか解らぬ位...
三島霜川 「解剖室」
...大きな声で返事する者が居ない位すばらしい勢である...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...みんな傍観者の位置を越えずに居て下さい...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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