...カールはドレスデンに位置して両軍の主力は会戦に参加しなかったのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ふさわしい位だ」博士が主任を顧(かえり)みて訊ねた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...掴み殺してやろうかと思った位だ...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...初代さんの書斎の物の位置が変っていたって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...閣下は藩閥元勲中最も幸運なる位地に立てりと謂ふ可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これらの費用や私の上京の途中の費用等に費した金がほぼ五十円位であったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...一つ手の平(ひら)位の大きさの雪を作って見たいと思うがなかなか出来ない...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...少々位こってりした取り廻しをされたところで...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...殆ど彼も妻と同じ位...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...「さらば」に至って全く声が無い位の状態になっちまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私はほとんど彼女の着ているワンピイスの薔薇色(ばらいろ)さえ見さだめがたい位であった...
堀辰雄 「美しい村」
...もう何れ位ゐ出来あがりましたの...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...たゞ一寸深き注意を要したに過ぎぬ位の事であつたかも知れないけれど...
水野仙子 「道」
...どれ位ちぢめれば...
三好十郎 「好日」
...一番位の高い人が跪(ひざまず)いて王様の汚物を布巾の中に受ける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...知識が信仰の位を犯す時...
柳宗悦 「工藝の道」
...ナアーンダ……それ位の事か……徳市は眼を(みは)った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...これだけの実験材料を拵(こしら)え上げる位の仕事はいつでも出来る自信があるんだからね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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