...殊に今度の大地震はどの位我我の未来の上へ寂しい暗黒を投げかけたであらう...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...子供へのみやげだろう位に思っていたが...
石川欣一 「山を思う」
...この心は人間にてはけっして未だ発達し終えたわけではなくわずかに芽を出しかかった位に過ぎぬ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...その人の昔の学位論文が必ず完全無欠なものとは限らず...
寺田寅彦 「学位について」
...近世の自然科学がその内に於て占める極めて重大な位置によって...
戸坂潤 「科学論」
...ここにはすでに観念自身の譲位が...
戸坂潤 「辞典」
...「和声と対位法と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妻あり子あり金あり位ある普通人には到底薄気味わるくて出来るものではない...
永井荷風 「妾宅」
...「内の文さんはグッと気位が立上ってお出でだから...
二葉亭四迷 「浮雲」
...今日位、仕事がとん/\運べば、さほど辛いと思はない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう足腰も立たぬ位ゐの泥酔状態で切りと...
牧野信一 「サクラの花びら」
...そこに日本の一番西端に位置する巨大な灯台がある...
牧野富太郎 「若き日の思い出」
...王に化けてその位に居る...
南方熊楠 「十二支考」
...私や貴女位の年から辛い逃場所にお寺をしたって一年と辛棒がなるもんですか...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...権力本位でかたまっている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...騎馬にかけては三位卿...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...網目になつた木の根につつまれて二位の尼...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...あの男の地位は、ネネにとって大変役立つことに違いありません、だから、ネネにとっては、私などよりも、ずっとずっと強い吸引力を持つその地位に引かれて行ったのも、考えてみれば無理からぬことなのですけど、でも、お羞(はず)かしいことには、とり残された私は、神経衰弱になってしまったというわけなんです――』思わず饒舌(じょうぜつ)に、さも悟ったかのように、そういった私は、ここで笑って見せねばならぬ、と知ったが、わずかに片頬(かたほほ)が痙攣(けいれん)したように歪(ゆが)んだきりであった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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