...「彼女は公園で佇立していた...
...「彼は佇立する姿が美しかった...
...「彼の佇立する姿に、周囲から称賛の声が上がった...
...「佇立する人の間を通り過ぎた...
...「佇立していた木にはたくさんの鳥がとまっていた...
...庭の木立を洩れる音を塀越しに聞いて茫然(ぼんやり)と佇立(たちどま)る人も大分あるさうだ...
内田魯庵 「犬物語」
...余り景色が好いので二人は我知らず暫らく佇立(たちどま)って四辺(あたり)を眺めていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...その辻の薄暗い光の下に暫く佇立していたが...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...いったままちょっと段階(だんばしご)の途中に佇立(たちどま)った...
近松秋江 「うつり香」
...見ずや佇立む二勇士を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わたしは無遠慮に格子戸(こうしど)明けて中座させるも心なき業(わざ)と丁度目についた玄関の庇(ひさし)に秋の蜘蛛(くも)一匹頻(しきり)に網をかけているさまを眺めながら佇立(たたず)んでいた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...杖に倚って佇立(たたづ)む事須臾(すゆ)なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...老聖人は佇立瞑目(ちょりつめいもく)することしばし...
中島敦 「弟子」
...所が此趣味は名前のあらわす如く出来る丈(だけ)長く一つ所に佇立(ちょりつ)する趣味であるから一方から云えば容易に進行せぬ趣味である...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...彼はぼんやり佇立したまま森(しん)としたその明るさを眺めていたが...
北條民雄 「いのちの初夜」
...家中の面々はそれぞれ自分の位置に佇立(ちょりつ)した...
本庄陸男 「石狩川」
...何故ともなく邦夷たちは佇立してそれを見つめていた...
本庄陸男 「石狩川」
...一時佇立(ちょうりつ)せしめたのだと省察することができる...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...――と向うの葉柳の蔭に佇立(たたず)んでいた年配の武家が...
吉川英治 「江戸三国志」
...木像のごとく帝の側に佇立(ちょりつ)しているだけだった...
吉川英治 「三国志」
...まだ佇立(ちょりつ)したまま自分の方を見ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...路傍へ寄って佇立(たたず)んでいた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...主(あるじ)の帰るのを待ち佇立(たたず)んでいた...
吉川英治 「松のや露八」
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