...午(ひる)過ぎの工事場に佇みながら...
芥川龍之介 「トロッコ」
...四人が思い思いの方角を向いて佇みしばらくは黙然としていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私の佇んでいるところから五...
橘外男 「仁王門」
...あいつはほんの冗談に佇んで見せただけの話なんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼は茫然として暫く佇立(ちょりつ)した...
中島敦 「南島譚」
...上を見たり下を見たり佇(たたず)んでいたが...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...家中の面々はそれぞれ自分の位置に佇立(ちょりつ)した...
本庄陸男 「石狩川」
...自分の存在を彼らに知らせようとする瓦(かわら)を積んでは崩(くず)すような取り止めもない謀略(はかりごと)が幼い胸中に幾度か徒事(あだ)に廻(めぐ)らされたのであったがとうとう何の手段(てだて)をも自分からすることなくある日崖下の子の一人が私を見つけてくれたが偶然上を見た子が意外な場所に佇む私を見るとさもびっくりしたような顔をして仲間の者にひそひそとささやく気配だった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...もひとり人影が佇(たたず)んでいた...
吉川英治 「大岡越前」
...路傍の並木の陰に佇(たたず)んで...
吉川英治 「黒田如水」
...身動きもせずに佇(たたず)んでいた...
吉川英治 「剣難女難」
...そっと佇(たたず)んだ草履が見える...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...ふと佇(たたず)んだ...
吉川英治 「平の将門」
...佇立(たたず)みながら...
吉川英治 「松のや露八」
...なお佇(たたず)んだまま見送っていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その前に佇(たたず)んで...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...其處の岩上に佇みし彼...
若山牧水 「古い村」
...衆佇立相盻(あひかへり)みて愕然(がくぜん)一歩も進(すす)むを得ず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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