...終日(いちんち)そこに佇んでいた...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...宮の門に佇みながら...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...僕は丁度戸の前に佇み...
芥川竜之介 「歯車」
...ぼんやり佇(たたず)んでいる所へ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...少年はその真ん中にさも懐かし気に眼を輝かせて佇(たたず)んでいるのであった...
橘外男 「逗子物語」
...殊更な闇がこれから墓塲全體を取り繞(めぐ)らうとするその逢魔(あふま)の蔭にみのるは何時までも佇んでゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...僕は薄闇の中に佇んでいた...
豊島与志雄 「故郷」
...見返柳(みかへりやなぎ)の立つてゐた大門(おほもん)外の堤に佇立んで...
永井荷風 「里の今昔」
...呆(あき)れ顔に佇(たたず)んでいた...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...佇(たたず)める山本の額(ひたい)には汗が浮き出している...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...久美子は広間の中ほどのところに佇み...
久生十蘭 「肌色の月」
...橋の上には團扇を手にした凉(すゞみ)の人が四五人佇んでゐて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...しばらくぼんやり佇んでいた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...童子は母親のそばへ佇んでいた...
室生犀星 「後の日の童子」
...花壇の方向へスタスタと立ち去ろうとした……が……又もピッタリと立佇(たちど)まって振り返った...
夢野久作 「白菊」
...身動きもせずに佇(たたず)んでいた...
吉川英治 「剣難女難」
...山の端に佇(たたず)んだまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...まだ佇立(ちょりつ)したまま自分の方を見ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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