...新公はその中に佇みながら...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...午(ひる)過ぎの工事場に佇みながら...
芥川龍之介 「トロッコ」
...私の佇(たたず)んでいたところからは家数にして五...
橘外男 「生不動」
...その入り口にじっと佇(たたず)んでる人の身体に激しくつき当たった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二階の下に佇んだ...
豊島与志雄 「絶縁体」
...二人はぼんやり顔を見合って佇んだ...
豊島与志雄 「反抗」
...月照らす梅の木の間に佇めば我が衣手の上に影あり初春の朧月夜をなつかしみ折らむとしたる道の邊の梅鳥玉の闇に梅が香聞え來て躬恒が歌に似たる春の夜砥部燒の乳の色なす花瓶に梅と椿と共に活けたりなどいふ歌を一人もとつてない...
長塚節 「十日間」
...彼が縁側でぼんやり佇(たたず)んでいると...
原民喜 「永遠のみどり」
...向うむきに佇んでいた...
堀辰雄 「菜穂子」
...かれら姉弟は橋の袂にぼんやり佇(た)ちつくしていた...
室生犀星 「童話」
...旅に倦(う)みたる者をして佇立(ちょりつ)せしめる...
柳田国男 「雪国の春」
...「……ほとけ……さまあああ……イイ……ヨオオオイイ……旧坑口ぞおおお……イイイ……ヨオオオ……イイ……イイ……」その声が耳に止まった福太郎はフト足を佇(と)めて...
夢野久作 「斜坑」
...小さき唇をそと噛みしめて其の前に立佇(たちと)まり...
夢野久作 「白くれない」
...一歩も先へ進めないようにスッカリ癖づけられてしまったのであった……何故(なぜ)そこに立佇まっているのか...
夢野久作 「木魂」
...涙しながら佇(たたず)み寄ると...
吉川英治 「私本太平記」
...堤の上に佇(たたず)んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉はふと佇(たたず)んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...衆佇立相盻(あひかへり)みて愕然(がくぜん)一歩も進(すす)むを得ず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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