...但しいつも一杯だけだぞ」それから僕は二食をうどんにし...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...但しはただの鞘取(さやとり)かは知らぬけれども...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...但し我国古来、老病者遺棄の忌む可き風習の存ぜしことは、明かに正史の証する所なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...但しその食み出した残余に相当するらしいもの自身は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...但し抽象と云っても之等のものから絶縁されて了っているのではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...こういう新しい道徳の創造こそはプロレタリア文学の責任だろう(但し所謂転向文学のモラルは殆んどプロレタリアの科学的道徳とは関係がないかも知れないが)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...但し世の中が治まると...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...但し、環礁の外は相変らず怒濤(どとう)の飛沫(しぶき)が白く立っているらしい...
中島敦 「光と風と夢」
...但し、ラファエレにとって、それは余り楽しい食事ではなくなるだろう...
中島敦 「光と風と夢」
...「但し右御米御買入にても相成り候儀に候はば...
服部之総 「志士と経済」
...但し此の邊には顏の白い狐が化けて出るとは其後聞き及んだことである...
濱田耕作 「温泉雜記」
...但し、肉類をたべたあとの、つまり食後のコオフィはうまいものです...
林芙美子 「朝御飯」
...但し右の危險を自覺して今日演壇に上つた以上...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...但し弾機(ばね)一個不足とか...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...但し婦人に財産を与えても自から之を処理するの法を知らざれば...
福沢諭吉 「新女大学」
...但しかかる事は俳句修学の上に幾度もある事なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...但し儲は山分ですよ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「私には彼の云うことがさっぱりわかりません、お呼びになった御用がよろしければ、帰らせて頂きます」「いいだろう、但しひと言、云っておくが」冲左衛門は、きめつけるような口ぶりで、だがいやにゆっくりと云った...
山本周五郎 「山彦乙女」
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