...但し余り若旦那らしからず...
芥川龍之介 「学校友だち」
...但し『T夫人の意識は奥の方に微かに残っている』から私の愚見に因れば多少の Fiction は或はあり得ぬとは保障し難い...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...(von =から;但し aus が『中から』であるに反し von は『去る』...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...但しこの薪炭業も...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...但し考案だけで器械が出来たのではない...
寺田寅彦 「話の種」
...――但し反映は無論形態的にである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...但し「プロレタリア・ヒューマニズム」やコンミュニズム家族などの問題が哲学界で取扱われていることは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この空間は時間(但し物理的時間)・重力・電磁気・物質・等を自分自身の変容に過ぎないものとして包含する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...形態を有った個体であるという側面からではなく(但し之は必要な条件なのであるが)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...但し歴史的制限を有ったこの所謂モラリスト達が...
戸坂潤 「思想としての文学」
...但し同時に四人以上の妻を持ったことはなかった...
豊島与志雄 「文学以前」
...但し改めるのは商船だけで藩の持船になると検査は受けぬ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...但しよろしく畿の内に居住して...
中里介山 「法然行伝」
...但し此等の詩篇は...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...但しこれも世界の始めと終りとに關する宇宙論的問題に聯關してである...
波多野精一 「時と永遠」
...但し二円席に四五十ばかり空席があった由...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...但し千恵蔵は麻雀を断ったからと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「しょうがねえ、追い返すのも可哀そうだから、そのまま水戸へ留めておきました」と藤吉は云った、「但し、あっしは但しと念を押しました、もうこんどは女に惚れるな、おれは二度とふたたび縁談にはかかわらねえからって」猪之はほっとしたように笑って云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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