...そのあぶりたる干鱈と佃とを肴にして...
大町桂月 「新武藏野の櫻」
...海苔佃煮(のりのつくだに)...
谷譲次 「踊る地平線」
...物に依(よ)っては山葵(わさび)の代りに青紫蘇(あおじそ)や木の芽や山椒(さんしょう)の佃煮(つくだに)などを飯の間へ挟(はさ)んで出した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...風が出て虫が鳴きつのる燈火管制・まつくらやみで煮えてる音は佃煮・ぴつたりけさも明星がそこに九月十九日快晴...
種田山頭火 「其中日記」
...さつそく佃煮にしよう...
種田山頭火 「其中日記」
...明石町佃の渡場に徃きて月を観る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...住吉(すみよし)を移奉(うつしまつ)る佃島(つくだじま)も岸の姫松の少(すくな)きに反橋(そりばし)のたゆみをかしからず宰府(さいふ)は崇(あが)め奉(たてまつ)る名のみにして染川(そめかわ)の色に合羽(かっぱ)ほしわたし思河(おもいかわ)のよるべに芥(あくた)を埋(うず)む...
永井荷風 「日和下駄」
...自分の眼は忽(たちま)ち佃島(つくだじま)の彼方(かなた)から深川へとかけられた一条(ひとすじ)の長い橋の姿に驚かされた...
永井荷風 「深川の唄」
...「佃育ちの白魚さへも花に浮かれて隅田川」なる近世都々逸の夢も奪へば...
正岡容 「浅草燈籠」
...数年前離婚した佃と朝子が結婚したのは...
「おもかげ」
...佃煮と香の物でめしを詰め込んでしまう...
山本周五郎 「青べか物語」
...船頭は佃煮で自分の食事ができる...
山本周五郎 「青べか物語」
...片方にはあみの佃煮...
山本周五郎 「季節のない街」
...佃島(つくだじま)の岸の杭(くい)にひっかかってい...
山本周五郎 「さぶ」
...雑魚の佃煮(つくだに)などが並んでいた...
山本周五郎 「さぶ」
...それはいいが箸休めの小皿にばったの佃煮があったのには驚いた...
山本周五郎 「新潮記」
...重吉は鯊(はぜ)の佃煮(つくだに)と豆腐汁で酒を飲み...
山本周五郎 「ちゃん」
...遠く佃(つくだ)沖の真帆片帆...
山本笑月 「明治世相百話」
便利!手書き漢字入力検索