...伽羅の油のにほひが...
芥川龍之介 「世之助の話」
...ほのかに伽羅の香がする...
種田山頭火 「其中日記」
...もとはしかるべきさむらいの子であったとかいうことですが、みなし児になってこの家に引取られ、実の名もあるにはあるが、この楼(いえ)の者は二人を呼ぶに、金伽羅、制多伽の名を以てして、その実の名を呼ぶ者がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夜(ゆうべ)の金伽羅童子と制多伽童子のことが思い出され...
中里介山 「大菩薩峠」
...伽羅大盡の貫兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七平に劣(おと)らず伽羅大盡に喰ひ下がつて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伽羅大盡(きやらだいじん)の馬鹿納めには...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊達(だて)者の使ふ伽羅油(きやらゆ)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...当時の御朱印船に乗り、ひんぱんに往来して、日本に、紫檀(したん)や、黒檀(こくたん)や、伽羅(きやら)、肉桂(にくけい)なぞを送つてゐたものだが、その後、日本の鎖国の為に、帰国出来なくなつた日本人が、此の地に同化した様子で、墓碑の表なぞに、太郎兵衛田中之墓などと刻んであるのがあつた...
林芙美子 「浮雲」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...ましてやその方が持ち帰り候伽羅は早速焚(た)き試み候に...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...伽羅の香をかたく結んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...三ばんめの娘伽羅沙(がらしゃ)の良人(おっと)細川忠興(ただおき)の父――細川藤孝は酔うとよくこのはなしを持ち出して...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀のむすめの伽羅沙(がらしゃ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...伽羅(きゃら)の香が...
吉川英治 「親鸞」
...有名な“倶利伽羅(くりから)の合戦”を境として急角度に革命の達成を告げ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...伽羅(きゃら)の香で...
吉川英治 「松のや露八」
...伽羅のかおりは、城太郎の鼻にもわかるものとみえる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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