...伽羅(きやら)の油のにほひが...
芥川龍之介 「世之助の話」
...伽羅の油のにほひと...
芥川龍之介 「世之助の話」
...伽羅(きゃら)の木で源内櫛(げんないぐし)というのを作ったり...
石原純 「平賀源内」
...但(たゞ)し倶利伽羅(くりから)の嶮(けん)を越(こ)す――其(そ)の伏木港(ふしきかう)から直江津(なほえつ)まで汽船(きせん)があつて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...伽羅(きゃら)の薫(かおり)の薫(くん)ずるなかに...
泉鏡花 「凱旋祭」
...ひまなときには伏籠(ふせご)をおいて着物に伽羅(きゃら)をたきしめたり腰元たちと香を聴いたり投扇興(とうせんきょう)をしたり碁盤(ごばん)をかこんだりしている...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...それについておもい出しますのは父は伽羅(きゃら)の香とお遊さんが自筆で書いた箱がきのある桐(きり)のはこにお遊さんの冬の小袖(こそで)ひとそろえを入れてたいせつに持っておりましてあるときわたくしにその箱のなかのしなじなを見せてくれたことがござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...ほのかに伽羅の香がする...
種田山頭火 「其中日記」
...かなり急な小径を登ると、杉の大樹を主にして、桂、柏、槙、欅、椋、檜、楓、伽羅、山梨、漆、樫等の木立に囲われて、妻の生家はあった...
外村繁 「澪標」
...伽羅大尽の果報にあやかってそれでは頂戴仕るとしましょうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伽羅大臣貫兵衛です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本当の伽羅(きやら)の木を御覧になつた事がありますか?」と...
林芙美子 「浮雲」
...ほととぎすみ山にこもる声きゝて木曾のかけはしうちわたるらん 伽羅生卯の花を雪と見てこよ木曾の旅 古白山路をり/\悲しかるへき五月哉 同又碧梧桐子の文に日と雨を菅笠の一重に担ひ山と川を竹杖の一端にひつさげ木賃を宿とし馬子を友とし浮世の塵をはなれて仙人の二の舞をまねられ単身岐蘇路を過ぎて焦れ恋ふ故郷へ旅立ちさるゝよし嬉しきやうにてうれしからず悲しきやうにて悲しからず...
正岡子規 「かけはしの記」
...而(しか)して件(くだん)の毒蛇を呪する法を舎伽羅呪(しゃがらじゅ)だと書き居る...
南方熊楠 「十二支考」
...二人はもうどうしていいか分らぬほどな情炎に包まれて伽羅油(きゃらゆ)のとろ火で煮られたかのような酔心地になりかけていた...
吉川英治 「剣難女難」
...倶利伽羅(くりから)のつづら折で生れましたので...
吉川英治 「新書太閤記」
...倶利伽羅谷(くりからだに)に送り...
吉川英治 「新書太閤記」
...倶利伽羅紋々(くりからもんもん)の文身(いれずみ)に急所が一ヵ所彫り落ちているような考えで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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